8月28日、仮想通貨市場は一時的な調整局面に入りました。ビットコインは同日朝に62,000ドル台から大きく下落し、一時58,000ドル台まで値を下げました。記事執筆時点では59,000ドル台で推移しています。
イーサリアムも同様に大幅な価格下落に見舞われています。直近24時間で9%の下落となり、記事執筆時点では2,450ドルとなっています。
直近4時間の先物ポジションの清算額は、ビットコインとイーサリアムを合わせて13.4億ドルに達しており、その多くをロングポジションの清算が占めています。
オンチェーンデータプラットフォーマーのglassnodeの分析によると、ここ数週間、ビットコインへの純資本流入は減速傾向にあり、これは投資家の利食いと損切りが拮抗しているためであるとされています。
Market speculation remains relatively subdued for #Bitcoin, with investors locking in only marginal profit and losses, and a reset across perpetual swap markets.
Historically, periods of quiet and calm market structure are short-lived, and often precede an expectation for… pic.twitter.com/Yy8TTjdbtS
— glassnode (@glassnode) August 27, 2024
また、ビットコインの市場価値と実現時価総額の比率を示す指標であるMVRVに関して、レポート公開時より、過去2週間でMVRVは歴代平均値である1.72を試す動きを見せており、8月24日の取引の半数以上がこのMVRVの平均値を上回って取引を終えてたといいます。
- MVRV
- 資産の時価総額と実現時価総額(最後に対象通貨が移動された時の価値から測定する時価総額)の比率を示す指標。MVRVは、価格が「公正価値」を上回るか下回るかの感覚を得たり、市場の収益性を評価するために使用することができるとされている
上記の平均値は歴史的に強気相場と弱気相場のトレンド転換点となることが多く、glassnodeは、直近の動きは投資家の収益が均衡状態にリセットされ、年初に承認されたETFに対する興奮と高揚が時間とともに薄れてきたことを示唆していると結論付けています。
記事ソース:glassnode
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