今日の11時30分ごろ、ビットコインは144万6000円まで上値を伸ばし、2日連続で年初来高値を更新しました。

ビットコインの時価総額は26兆円を突破。24時間の売買代金は3兆8600億円を記録し、活況を呈しています。

仮想通貨市場全体の時価総額は1兆円増加し、42兆円へ。全体に占めるビットコイン比率はと大きな変化はなく、1%増加し62.29%。ビットコインが独歩高となり、アルトコインが伸び悩んでいます。

直近のハッシュレート分析による、ビットコインの妥当価格は1万123ドル(106万2915円)とかなり乖離があります。ここに、企業や機関投資家によるビットコインへの投資するという期待プレミアムが乗っているのが今のビットコインではないでしょうか。

機関投資家の参入は着実に進んでおり、10月22日にはCMEのビットコイン先物の未決済建玉が約830億円を超え、OKExに次ぐ2番目の規模となったことが分かりました。

また、昨日はシンガポール最大手の銀行であるDBSが暗号資産交換所を立ち上げる予定と報じられました。

機関投資家の投資スタンスは、基本的に長期投資になる場合が多く、参入が多ければ多いほど相場が良い時にはビットコインがロックされて需給が好転します。

【ビットコインを保有する企業上位】

1位:グレーイスケール 47万661BTC
2位:マイクロストラテジー 3万8250BTC
3位:ギャラクシー・デジタル 1万6651BTC

これら3社に預け入れられているビットコインの発行量は3%を越えており、この上昇相場においてロックされるビットコインの量は加速するのではないでしょうか。

出所:https://twitter.com/bybt_com/status/1321285836210667523/photo/1

また、仮想通貨規制が不透明なインドでは、協同組合信用機関であるユナイテッド・マルチステート・クレジット・オペレイティブ・ソサエティが、仮想通貨銀行サービスプロバイダーのカシャー(Cashaa)と合弁会社を設立。国内22の支店で仮想通貨オンライン銀行サービスと、実店舗でのサービスを展開すると発表しました。

投資家にとって、大国であるインドとロシアの業界動向は相場を左右しやすいのですが、基本的に期待度は高くないことから、グッドニュースにのみ反応しやすい状況になっていると考えられます。ただ、2019年の高値付近である145~150万円では、価格上昇も止まりやすいのではないでしょうか。

しかし、これらの材料があるためか、筆者の周りの投資家は、年内に150万円を突破してくるのではないかという予想が多数となっています。