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12月16日22時ごろ、ビットコインが急騰し2万ドル(約208万円)を突破!

対ドルで史上最高値を更新したことで、SNSではビットコインに関するツイートが5万件を超えました。

背景には、アセットマネジメントの仮想通貨市場への参入が大きいと考えられます。

12月14日に、保険大手のマスミューチュアルの100億円規模のビットコインを購入するという報道がありました。

これまで仮想通貨市場への参入は、個人投資家から始まり、ヘッジファンド、著名投資家と徐々に裾野を広げてきました。

2021年にはビットコインETFが承認され、アセットマネジメントの参入するのではという声もあっただけに、思いのほか早い実現となったといえます。

これを受けてか、多くのヘッジファンドが仮想通貨市場へ参入するという報道がありました。

・伊プライベートバンクのバンカ・ジェネラーリがビットコインのカストディを計画
・英ルファーが7億4400万ドルのビットコインを購入
・ブレバンハワードが出資しているファンドが6億ドルのビットコインを購入
・加CIファイナンスがギャラクシーデジタルと提携し仮想通貨ファンドを設立、7200万ドルを調達

このように、マスミューチュアルの報道が出てからわずか2日で多くの投資資金がビットコイン市場に流入したと報じられました。

世界中のアセットマネジメントの運用総額は1京を超えており、その0.1%がビットコインに流入すれば、今の時価総額が40兆円と考えると最低300万円程度まで上昇する計算となります。

それがこの先も続くのかどうかは定かではありませんが、仮想通貨市場を取り巻くステージが大きく変化したことは間違いないといえそうです。

なお、運用資産2兆円を超えるブレバンハワードが出資するファンドは、さらに4億ドルを追加購入予定と報じられています。

国内の取引所関係者に聞くと、アセットマネジメントの参入は非常に大きいとの回答がありました。「今の相場は少しでも下がると機関投資家による買いが入ってくる。相場が下落に転じるとすれば、3000億円規模のビットコインが売られる可能性があるMt.Goxによる返金のための換金売りしか考えつかない。ただし、返金はまだまだ先になるため当面は強い相場が続くのではないか」と、この動きを歓迎していました。

一方で、2017年から仮想通貨の取引を行い、現在は仮想通貨の運用を本業とする投資家は2017年のような急騰後の大暴落を警戒。

「過去半減期があった年をみると、いずれも年明け1月中旬に暴落している。今後もその動きをなぞる可能性があり、市場が浮かれている今は警戒しておいた方が良い。2017年は、盛り上がりからピークアウトまで約2週間。今年は以前と上昇の理由が違うため比較にならないかもしれないが、2週間という期間は参考にしておきたい」と語りました。


なお、ビットコインを1000億円規模保有しているといわれているマイクロストラテジー社の含み益は450億円を超えていると予想できます。

今まさに、2017年末のような熱狂相場に直面しているのかもしれません。