12月11日には183万円まで下落していたビットコインは、週末に反発し200万円を回復。週明けも堅調な推移となっています。
この背景には、マイクロストラテジー社が社債を発行し大規模なビットコインの追加購入に踏み切ったことがあるでしょう。12日には社債を売却し、購入資金を手にしたとあって相場は反転。660億円規模というのですから、驚きの金額です。
さらに、保険大手のマスミューチュアルが100億円規模のビットコインを購入するという報道もあり、相場は全戻しすることになりました。なお、同社の運用資産は約30兆円もあり、世界31位。住友生命と同じ規模感となります。
ヘッジファンドではなく、ついにアセットマネジメントが参入してきたことは、ひとつステージが変わったといえます。
年金・保険運用会社はヘッジファンドよりも運用のハードルが高く、また保有期間も長期間にのぼります。また空売りを行うこともありません。世界中のアセットマネジメントのトップ500の運用総額が104兆ドルに対し、ヘッジファンドの運用総額は2兆ドルと、その運用規模は52倍と桁が違います。
こうしたなか、著名投資家でCNBCの投資情報番組 『Mad Money』の名物コメンテーターのジム・クレイマー氏はビットコインを買い増しすると放送で語りました。
高値突破のタイミングはFOMC後か
次に相場が大きく上昇するタイミングは、明日のFOMCではないでしょうか。
金融緩和から始まるインフレヘッジが2020年のビットコインのテーマでしたから、ビットコイン投資家にとってもFOMCは重要な経済指標となっています。
そんな明日のFOMCのエコノミストの予想は、追加緩和の可能性は55%程度とかなり割れてます。11月のFOMCの内容がより具体的なものとなるとは思いますが、バイデン大統領の正式誕生まで追加緩和はなし。つまり、1-3月ごろになるのでは、という見方もあるようです。
個人的には、いずれにしてもドル安だと考えております。今回、追加緩和がなかったとしたら米国債の長期金利は上昇するとの見方もありますが、これはネガティブな反応です。そのため、相場はドル安に反応をしやすいのではないかと考えます。
追加緩和が行われれば、ビットコインにはポジティブ。
仮に行われなくても1-3月ごろの実施は確定的となることから、大きな上昇の流れは変わらないのではないでしょうか。