過去30日間において、主要仮想通貨(暗号資産)ではリップル(XRP)が強い動きを見せています。

この背景には、ブロックチェーン決済企業のリップル社と米証券取引委員会(SEC)のリップル裁判の和解の可能性について楽観的な見方が出ているためです。

●リップル裁判

2020年12月、SECがリップル社と幹部であるブラッド・ガーリンハウス氏とクリスチャン・ラーセン氏が13億8000万ドル以上の価値のあるXRPを無登録証券として販売したと提訴

リップル社の証券法違反を巡る裁判で、リップル社とSECが9月12日に法廷に略式判決を求める申し立てを行った後、XRPが急騰する場面がありました。

リップル社とSECは、リップル社がXRPを売却して違法に資金調達を行ったかどうかについて、利用可能な証拠を用いて2022年12月までに評決を出すべきと合意したと考えられています。

XRPの価格は、この略式判決の申し立てがあって以来、およそ60%も急騰しています。市場参加者は、リップル社に有利な判断となる可能性を楽観視しているようです。

また、長きにわたる争いの決着が迎える可能性から、結果がどうあっても上昇するのではないかと言う投資家の声もあります。

さらに、リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOが9月22日に行われたFox Businessとのインタビューで同様の見方を示し、自身の主張に自信を見せたことから、上昇に拍車がかかる結果となりました。

なお11月16-17日には、年に1度のリップルのイベントであるSwellがロンドンで開催されることが予定されています。


かつて、仮想通貨業界で絶大な人気を誇ったXRPが、再び脚光を取り戻す日が近いのかもしれません。