ポイント
・1万9000ドルにワンタッチ
・CPIは予想通りも、FRB高官発言で利上げ幅縮小観測強まる
・一目均衡表の雲の上限を抜け、3役好転の買いサイン
・これまで2度雲の上抜けがダマしとなっており、3度目の正直となるか
昨日のBTC相場
昨日のBTC相場は大幅上昇。昨日朝方、1万8000ドル（約235万円）台に乗せると、今朝未明にさらに上昇し、一時1万9000ドル（約245万円）台に乗せ、昨年11月のFTX破綻後の戻り高値を更新した。
アルトコインの上昇などもありBTCは週初に17,000ドル台を回復すると、コインベースのリストラ報道などを受けた暗号資産関連株の上昇を背景に、一目均衡表の雲の下限を上抜けた。
昨日朝方、S&Pのコインベース格下げ報道でも下げ渋ると、日銀が大規模緩和の検証を行うとの新聞報道を機に円高が進み、ドル売りをきっかけにBTCが上昇。1万8000ドルに上昇した。
その後、アジア時間は12月14日に付けたFTX破綻後の戻り高値と一目均衡表の雲の上限が横たわる1万8000ドル台半ばで上値を抑えられていた。
注目の米CPIはヘッドライン、コア共に事前予想の通りとなったが、直後に伝わったハーカー・フィラデルフィア連銀総裁の「この先は25bp利上げが適切」との発言原稿を機に米金利が低下、円高が進む中、円建てのBTC価格はじりじりと値を下げた。
しかし、格下げを受け軟調に推移していたコインベース株が前日比プラスに転じ、暗号資産関連株が全面高となる中、BTCは1万8000ドル半ばの一目均衡表の雲の上限を上抜け、1万9000ドルにワンタッチした。
米大手交換所ジェミニ傘下のジェミニ・アーンがDCG傘下のジェネシス社に対しレンディングで貸し出した資金の償還を求めていたが、この両者を米SECが無登録証券販売で訴追すると伝わり、BTCはやや値を下げたが、引き続き1万9000ドルを窺う展開が続いている。
