ポイント

・2万7000ドル台でのもみ合い
・200日移動平均線を割り込んだが、半値押しでサポートされる
・勝訴したからといってETFが承認されるとは限らないとの見方もありGBTCが反落
・重要指標が続き、ETFの判断期日も控えるが、戻り売りはこなしたか

昨日のBTC相場

昨日のBTC相場は高値圏でのもみ合い。一昨日から昨日未明にかけて2万6000ドル(約380万円)台から一時2万8000ドル(約410万円)台まで上値を伸ばしたが、その後、やや上値を重くし2万7000ドル(約395万円)台前半に値を落としている。

BTCの私募ファンドGBTCを運営するグレースケールの、同ファンドのETFへの切り替え申請をSECが否認したことを不服とした訴訟で、裁判所はSECの決定を取り消し再審査を命じた。このグレースケールの勝訴を受け、現物ETF承認への期待感からBTCは急騰、2万7000ドル台半ばの200日移動平均線を上抜けた。

さらにX(旧ツイッター)がロードアイランド州で暗号資産の取引の免許を得たとの報で、イーロン・マスク氏が推すドージコイン(DOGE)が上昇する中、BTCは一時2万8000ドル台に上昇した。

しかし7月の高値と8月の安値との半値戻しの水準で上値を押さえられると、レジスタンスだった200日移動平均線にサポートされて、2万7000ドル台半ばでの取引が続いた。

ADP民間雇用統計と第2四半期のGDP改定値が弱めに出て米金利が低下する中、BTCはやや強含んだ。しかし、裁判所はSECに再審査を求めているだけで承認されると決まった訳ではないとの慎重な見方もあり、GBTCの店頭取引が値を下げて始まると、BTCは200日移動平均線を割れて2万7000ドル前半に値を落とした。

9月1日、2日に集中するブラックロックなどのETF申請の初回回答期限で判断が延長される可能性が高いとの見方も相場の重石となったか。しかし、ブルームバーグのETFアナリストがBTC ETFが承認される確率を75%に引き上げ、CNBCなどでも今秋にも承認されるとの見通しが示される中、BTCは2万7000ドル台で底堅く推移している。


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