ポイント
・200日移動平均線を上抜け、一時2万8000ドルに反発、400万円台回復
・JOLT求人件数が弱くドル売り
・グレースケールがSECに勝訴、現物ETF承認への道が見えたと好感
・9月2日のブラックロック分の回答期日に注目集まるが、延長された場合に失望売りも
昨日のBTC相場
昨日のBTC相場は上昇。2万6000ドル(約380万円)を挟んでのもみ合い圏をブレーク、一時2万8000ドル(約410万円)台まで上値を伸ばした。
先週金曜日のジャクソンホールでのパウエル議長講演について、金利や為替市場は年内利上げの可能性ありとしてタカ派と捉える一方で、株式市場は利上げ打ち止めが近いとしてリスクオンで反応するなど、各市場はまちまちに反応した。
そうした中、BTC市場は上下どちらにもブレークできず、2万6000ドルを挟んでのもみ合い推移を続けていた。週明けも動意の薄い展開が続いたが、昨日発表されたJOLT求人件数が2021年3月以来の低水準となったことから雇用にブレーキがかかり始めたとの認識で米長期金利が急低下、ドル売りの流れの中、BTCはやや強含んだ。
すると、グレースケールがBTCの私募ファンドGBTCをETFへ転換する申請をSECに否認されたことを不服として訴えていた裁判で、裁判所がSECの否認を無効とし、再審査を命じたことが伝わった。すると、現物ETF承認の道が開かれたとしてBTCは急騰。27,000ドル台半ばの200日移動平均線を上抜けると、28,000ドル台まで急伸。7月の高値と8月の安値の半値戻しとなり、一目均衡表の雲の下限である28,000ドル半ばで上値を押さえられたが、レジスタンスだった200日移動平均線にサポートされている。
なお、先日世界で3番目のウォレットの保有者と判明したロビンフッドが、マーケットメーカー大手ジャンプトレーディングと提携を解消したとコインデスクが報じ、規制の難しさによる同社の米国撤退が一因かとの見方が出回った。
またSECがバイナンスを提訴した件で、SECが裁判所への提出書類を非公開としたことで様々な憶測を呼んでいたが、いずれも相場への影響は限定的だった。
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