仮想通貨(暗号資産)バブルといわれた時代にはビットコインが700万円を突破したことが話題になりました。その後は低迷期があったり、回復期があったり。ビットコインやイーサリアムといった暗号資産の中でも代表格と言われるような通貨には実需もあるので、無価値になることはなく推移してきました。
そんなビットコインやイーサリアムが2025年には高騰して、なんとビットコインは15万ドルを突破する、という説まであります。イーサリアムにも同様の噂が絶えませんが、これはなぜでしょうか。そして本当にそんな未来はやってくるのでしょうか。いくつかの角度から検証してみたいと思います。
ビットコイン15万ドル説、イーサリアム1000万円説って本当?
2025年にはビットコインが15万ドルを突破するという「噂」があります。もちろん未来なことなので確実なことを言える人はどこにもいませんが、同様の説はあちこちで囁かれているので、全く根も葉もない話というわけでもありません。
ちなみに15万ドルは1ドル=150円だとすると2250万円です。これまでビットコインは700万円台が最高値なので、それを3倍以上も上回ってくるというのですから、穏やかではありません。
イーサリアムにも、同様の噂があります。こちらは2025年に1000万円を超えるというものです。イーサリアムは2023年12月時点で30万円ほどなので、実に30倍以上の値上がりをするというのです。
どちらもあちこちから同様の話が出ており、これが本当なら今のうちに買っておけば・・・と考える投資家は多いと思います。
2025年の暗号資産高騰説の根拠
そもそも、なぜビットコインとイーサリアムに高騰説があるのでしょうか。それぞれ根拠があるので、ここで紹介しておきましょう。
ビットコインの高騰説を支える大きなネタとしては、ETFの承認があります。ETFとは上場投資信託のことで、2023年12月時点では暗号資産を対象とするETFがまだない状況です。株式や債券、原油、不動産などさまざまな金融資産を対象としているETFがある中でビットコインのETFが搭乗したら、これらの伝統的な金融資産と同列に扱われることになるとの思惑もあって、ETF承認は大きな買い材料になるでしょう。すでに上場申請は受理されているので、2025年までに承認されると「爆弾」になるかもしれません。
もうひとつのイーサリアムにも、ETF承認の話があります。承認されるとなるとビットコインとほぼ同じ時期になる可能性が高く、話題性もあって大きく買われる地合いになっても不思議ではありません。
さらに、ビットコインは2024年に半減期を迎えます。マイニングによる報酬が半分になることを半減期といいますが、これによって市場に供給されるビットコインの量が少なくなるため、希少性が高まるとの思惑で上昇要因になります。
これらの要因が複雑に関わり合って、2025年には大きな上昇相場がやって来るというのです。果たして真偽はいかに?
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