ポイント
・週末は上昇が一服したが、今朝方64,000ドル台乗せドル建て年初来高値更新
・木・金2日でGBTCから11億ドル流出、金曜日はETF全体でもフローはマイナス
・GBTCの売りはジェネシスの13億ドルの売りが中心とすれば一巡する可能性
・今週はスーパーチューズデー、水・木のFRB議長議会証言、雇用統計とイベント続く
週末のBTC市場
週末のBTC相場は高値圏でのもみ合い。金曜日の未明に6万ドル(約900万円)台から切り返すと、土曜日に6万3000ドル(約945万円)台にタッチするも跳ね返され、その後は6万2000ドル(約930万円)台近辺でのもみ合いが続いた。
今朝方、一時6万4000ドル(約960万円)台に乗せドル建てで先週付けた戻り高値を更新した。
ETFへの流入フローが月・火・水と3日連続で5億ドルを超える中、BTCは5万ドル(約750万円)台から6万4000ドルまでの急騰を見せたが、米政府が1.5万BTCを移動したことによる大口売りの懸念やGBTCの売り圧力もあり、木曜日から金曜日未明にかけて一時6万ドル台に値を下げた。
一旦6万2000ドル台に切り返したが、木曜日のGBTCの流出が598百万ドルと急増したこともあり再び6万ドルに値を下げたが、ブラックロックのIBITへの流入が604百万ドルとなり、ETF全体でのフローが92百万ドルのプラスとなったことが好感され、BTCは6万2000ドル台半ばまで上昇した。
金曜日の米市場オープン前に6万1000ドル近辺に失速したが、ISM製造業景況感指数が予想49.5に対し47.8に止まり、ミシガン大の消費者信頼感も低調となり、米長期金利が低下、リスクオンムードの中、BTCは6万3000ドル台にタッチした。この水準で上値を押さえられると、金曜日のGBTCからの流出が492百万ドルと2日連続で高水準となり、一方でIBITへの流入は202百万ドルに止まり、ETF全体のフローがマイナス139百万ドルとなったこともあり、BTCはじりじりと値を下げた。
しかし、BTCの上昇が一服したこともありドージコイン(DOGE)やカルダノ(ADA)など出遅れ気味だったアルトコインに物色買いが入る中、BTCは6万2000ドル近辺で下げ渋り、金曜日に交換所から過去5年で最大となる23億ドル分のBTCが出庫されたことがSNSなどで伝わると、CME先物オープンに向け窓埋め方向にじりじりと値を上げ始めた。
今朝方は日経平均が寄り付きから40,000円を突破、リスクオンムードの中、BTCは6万4000ドル台前半に値を伸ばしドル建ての戻り高値を更新した。