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仮想通貨のウォレットはどう選ぶべきか

筆者: LongHash

クライン株式会社
カールステン・クライン

 

伝統的な金融システム、つまり銀行にお金を入金すれば、安全であると確信を持って感じることができるだろう。しかし、仮想通貨の世界では常にそうであるとは限らない。

仮想通貨取引所にお金を保存することができるが、もしその取引所がハッキングされるとどうなるだろうか?結果、リスクを分散させ、異なる仮想通貨のウォレットにお金を保存することが賢明だろう。

仮想通貨のウォレットには秘密鍵が含まれている。秘密鍵とは、あなただけが知っているパスワードのことだ。市場には様々な種類のウォレットが存在しているが、ここではその簡単な紹介をしよう。

ホットウォレット

ホットウォレットは、インターネットに接続されたウォレットである。ラップトップや携帯電話からホットウォレットにアクセスすることができ、ホットウォレットの主な目的は、仮想通貨の取引することである。複数の通貨用に設計されているものもあれば、限られた数のコイン用に設計されているものもある。

ホットウォレットは、使用する際速くて便利だが、インターネットに接続されているためハッキングに脆弱である。例えば、日本のコインクチェック取引所のハッキングでは、5億ドル以上の損失をもたらした。

デスクトップウォレットは、コンピュータにインストールし、コインを完全に制御することができる。セキュリティの強さは、あなた次第である。コンピュータがハッキングされたり、ハードウェアに障害が発生した場合は、コインを失う可能性があるだろう。リスクを軽減するため、コインを取引する時のみ、限定されたソフトウェアを実行するコンピュータにすることが可能だ。

オンラインウォレットは、様々なデバイスを使用して、どこからでもアクセスできるが、セキュリティは、オンラインウォレットのサービスプロバイダーに大きく依存している。

モバイルウォレットを使用すると、モバイルデバイス経由でコインにアクセス可能である。そこには2つの選択肢がある。一つ目の選択肢は、アプリをインストールし、コインを自分のデバイスのローカルに保持することである。これは、デスクトップウォレットと同様のリスクがある。 二つ目の選択肢は、コインを含むオンラインサーバーへのアクセスを提供するアプリを使用することだ。これには、オンラインウォレットと同じ長所と短所がある。

ホットウォレットには、あなたが所持している仮想通貨のごく一部のみを保存すべきだ。仮想通貨を保存するためのより安全なオプションは、これより説明するコールドウォレットを使用することである。

コールドウォレット

コールドウォレットは秘密鍵をオフラインで保存するもので、ハードウェアウォレットとペーパーウォレットの両方を含む。

ハードウェアウォレットは、コインを取引する時にのみインターネットに接続できる、フラッシュドライブのような物理的デバイスである。ハッキングのリスクは、デバイスが接続されている時間に限られる。物によっては、これらのウォレットには、デバイスのボタンを押してトランザクションを確認する特別な機能がある。それでも、これらのウォレットは完全に安全ではない。

デバイスが物理的に破損したり盗まれたりすると、お金が失われる可能性がある。ハードウェアウォレットメーカーには、Trezor、Ledger Nano S、KeepKeyなどがある。

ペーパーウォレットは、自分の秘密鍵やQRコードを含む紙のようなものだ。 QRコードは、Bitcoin Paper Walletなどのサービスを使用して生成することができる。ペーパーウォレットはハッキングの危険性が低く、保管コストが非常に低い。

しかし、ハードウェアのコールドウォレットのように、紙幣は火のような物理的な被害を受けやすい。またペーパーウォレットを机の上に置き、ハッカーが携帯電話やデスクトップカメラにアクセスした場合、QRコードが表示され、その情報が使用される可能性がある。

仮想通貨のウォレットのベストな使用方法

リスクを軽減するには、シンプルな手順に限る。まずすべきことは、少量のコインをホットウォレットに入れておき、残りをハードウェアやペーパーウォレットなどの様々なコールドストレージウォレットに入れ分けておくことだ。 さらに上のセキュリティを望む場合には、大量のウォレットを保存するマルチシグネチャ(マルチシグ)アドレスを検討することになるだろう。

支払いをするには、複数の人がトランザクションでサインオフする必要がある。マルチシグウォレットは、ファンドマネージャーなどの機関投資家によって、よく使用されている。

マルチシグウォレットは、誰もすべてのお金を持ち去れない事を保証する。欠点は、サインオフする時に最低限の要件があることだ。ウォレットにアクセスできる人が5人いる場合、3人でトランザクションにサインオフする必要がある。それらの3人が消えてしまったら、残りの2人は運がないことになる。

それを防ぐために、家族や弁護士と一緒にプランを作り、ウォレットが動かない場合や故障した時に備え、アクセスできるようにすればよいかもしれない。

iPhoneのようなウォレットはどこにあるのか

仮想通貨コミュニティの多くの人々は、仮想通貨ストレージの現状に満足していない。ホットウォレットには、ネットワークへの接続があるため、セキュリティ上の問題がある。しかし、コールドウォレットは失ったり破壊されたりする可能性がある物理的な事象に重視し過ぎてしまう。

これらは、安全なウォレットではあるが、ユーザーフレンドリーではない。 多くのウォレットは技術者のために作られたものであり、一般ユーザーのためのものではない。

ユーザーは頻繁に取引所のアカウントから、コールドストレージにコインを移動することができないのだ。 彼らはプロセスを指示する方法を知らず、お金を失うことを恐れている。 このような種類のウォレットには、より良いユーザーインターフェイスが早急に必要となる。 彼らの殆どは、iPhoneの画面上のアイコンをどのように操作するか理解できているからだ。

ウォレットメーカーは、この問題を自分達で解決することはできない。 より多くのユーザーの認識が必要であるし、 ユーザーは様々な種類のウォレットの限界を理解する必要がある。この記事は、その方向性の小さな一歩だ。 仮想通貨の素晴らしい点は、銀行によってではなく、あなたが管理できるということなのだ。 その特徴を賢明に使おう。

 

<本記事ご協力>

LongHashは、ブロックチェーン技術の開発と理解を促進するプラットフォームです。

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LongHashは2018年2月ブロックチェーン技術の開発と実用化の推進を図るプラットフォームとして、最初の拠点を東京に設立。その後、半年間に世界9カ国でブロックチェーンプロジェクトを支援するインキュベーション施設を展開。さらに世界各国のブロックチェーン情報や仮想通貨の取引価格を配信するメディアや、NLPテクノロジー等を用いたSNSのデータ等の分析結果の提供をするなど、新しいブロックチェーンの中立メディアを目指している。

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