ネム(NEM)の価格は、1月26日に起きたコインチェックのハッキング以降、下落し続けています。ハッキング事件において、ネムの機能に問題があったわけではないものの、仮想通貨市場への不信感を高めてしまう結果となってしまいました。流出事件の被害者には、法定通貨で損害が補てん(88.549円×保有数)されたものの、市場とネムに与えられたダメージは回復に至っていないと言えます。

では、今後のネムはどうなっていくのでしょうか。

価格推移

ネムの価格は、2018年に入り大きく下落しています。ネムの時価総額は、2017年内では常に仮想通貨の時価総額ランキングトップ10以内に入っていました。しかし、現在では取引高が減少し17位にまで後退、価格についても1NEMで200円以上を記録したとは思えないほどの下落を記録しています。

◇ネム/円(XEM/JPY)週足チャート

価格は現在1NEM10円程度となっており、価格の水準としては2017年5月と同程度です。現在の市場の状況からすると、ネムもビットコインの価格変動に大きく影響を受ける特性であることから、まずビットコインの上昇が望まれます。

またネムのシステムアップデートや企業との提携、ブロックチェーンシステムの採用などの材料がなければ、大きな価格の上昇は望めないでしょう。そのため、もうしばらくは停滞やもう一段の下落が続くと予想されます。

ネムの今後について

ネムの将来性に着目した場合、日本国内ではなく海外のプロジェクト展開が上手くいけば価格が高騰する可能性は低くないと言えます。

日本においては、ブロックチェーンのサービス展開そのものが難しい局面にあり、ネムのブロックチェーンによる企業間や金融機関での提携が行われたとしても、日本でのプロジェクトでは価格高騰につながりにくい状況と言っても過言ではありません。

ネムは仮想通貨のセキリティー評価で最高ランクの評価を受けており、開発に大きく関わっているテックビューロではmijinと呼ばれるブロックチェーン技術をネムに実装する計画が策定されています。mijinがネムに実装された際には、ネムのデータ処理能力及びプラットフォームとしての役割が飛躍的に高まることになるでしょう。

ネムは主要アルトコインのなかでもコインチェックの事件をきっかけに価格の下落及び停滞が目立っています。

しかし、ネムの開発に大きな影響力を与えるmijinはすでに海外の政府機関ともつながりがあり、ブロックチェーン技術としてネムの有用性が改めて評価される可能性は決して低くないでしょう。

ネムの今後を予測する場合は、関連会社であるテックビューロやブロックチェーンmijinの動向もチェックする必要があると言えます。

 

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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
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