ビットコインが動きだしました。

本日、日本の株式市場が開始してから下げ始め、数時間で一気に4万円も下落しました。

この背景について考えていきましょう。

株式市場の急落

10月10日の金融市場では、欧州株式市場が売られたところから下落が始まりました。

恐怖指数と呼ばれるボラティリティ・インデックス(VIX)が急騰し、NY市場に入ると米国株式市場が急落。
引けにかけても売られ続け‐831.83ドル(-3.15%)となる暴落相場となりました。

安全資産とされる円が買われ、米ドル円は113.20円から112円前半まで売られました。

◇主要為替レート
出所:みんかぶFX

しかし、この時間ビットコインはむしろ買われており73.3万円から73.8万円まで上昇する展開となりました。

通常、対JPYの通貨ペアは米ドル円との掛け算通貨のため、米ドル円に引きずられることになります。

つまり、昨晩米ドル円は1%下落しましたので、ビットコインも1%下落しないと整合性が取れないことになります。これを狙って東京時間に売り仕掛けが行われた可能性があります。

株式市場が急落していることもあり、仕掛ければ崩れやすいことは容易に想像つきます。

また、今週ビットコインはこう着状態にありましたので、そういった意味でも動意づくキッカケをつくりやすかったのでしょう。

あくまで可能性の問題ですが、10月9日にbitfinexから1億USDT(110億円相当)が送金された事実もありますので、やはり仕掛けが入った可能性は高そうです。

それをきっかけに収れんしていたボリュームバンドは一気に拡大し、3σを大きく飛び出しています。

◇ビットコイン円(BTC/JPY)4時間足チャート
出所:GMOコイン

ボリンジャーバンドの拡大はトレンド開始のサインですが、過去に日経平均が1000円近い暴落が起きた時、翌日はリバウンドで上昇することが多くありました。

直近では2月に株式市場で大暴落がありましたが、意外にも続落とはなっていません。

ビットコインの値動きを見ても、暴落したのは東京市場のみで欧州市場では横ばいながらポジション調整が進んでいる状況。欧州株式市場も、寄り付きこそ1%以上安いものの、横ばいとなっています。

ビットコインはマイニングコストの影響もあり、2018年は65万円で支えられています。

チャートだけを見ると50万円まで下げてもおかしくないですが、突っ込んで売り込むのは難しい状況と言えそうです。

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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
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