仮想通貨テザー(USDT)が24日、「かなりの量の」テザーを買い戻すと同時に保有するトレジャリー(金庫)ウォレットから5億USDT(約490億円)を「破壊する」と発表した。
理由は明らかになっていないが、最近テザーをめぐっては信用問題が報じられていた。
テザーによると、これでテザーのトレジャリーに残るのは4億4600万ドル。
実に52.8%のテザーを破壊したことになる。テザーの買い戻しはこちら、残額はこちらで確認できる。
(引用元:OMNIEXPLORER.INFO)
テザー・トレジャリーで何が?
テザーは米ドルと1対1で連動すると主張してきたが、市場から本当に十分な準備金があるのか疑問視する声が噴出。
テザーは売られ先日は一時0.85ドルまで下落し、事実上米ドルとの1対1固定レートで交換できなくなっていた。
現在は0.98ドルまで回復している(引用元:CoinMarketCap)。
テザー社や仮想通貨取引所ビットフィネックス(Bitfinex)批判の急先鋒として知られるツイッターアカウントの@Bitfinex’edは、「テザーをドルに両替したりテザー社からドルが送られてきたと確認できた人は一人もいない」と指摘している。
一方、テザーとの関係が深いビットフィネックスは10月3日以降、全部で6億9000万テザー(USDT)を自社のウォレットからテザー・トレジャリーに移動した。
巨額テザーの移動について、デジタル資産顧問のエレメント・デジタル・アセット・マネジメントは、テザーのステーブルコインとしての正当性を守るために行った可能性や、何かと問題の多いテザーを徐々に消滅させるフェーズに入った可能性を予想している。
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