分散型台帳技術の開発企業R3は、企業が開発するエンタープライズ・ブロックチェーンでの仮想通貨決済を可能にするアプリ「コーダ・セトラー」を立ち上げ、まずは仮想通貨リップル(XRP)のサポートをすると明かした。finextraが5日に報じた。
R3とリップル社はかつて訴訟争いをした間柄だが、今年9月に和解。現在では協力関係の構築が進んでいるようだ。
「コーダ・セトラーと最初の決済手段としてのXRPへのサポートは、世界で最も影響力がある二つの仮想通貨とブロックチェーンコミュニティーが協調することで、どれほど力強いエコシステムができるかを示す重要なステップとなる」
R3のCTO(最高技術責任者)は、このように語ったという。
コーダ・セトラーは、R3のエンタープライズ・コーダ・ブロックチェーンで支払いの必要性が生じた時、仮想通貨XRPをサポートする併設レール(メインのブロックチェーンではない)での決済を可能にする。
セトラーが支払いを承認し、自動的にコーダのブロックチェーンをアップデートすることになるという。
R3によるXRPサポートは、リップル社とR3の和解が進んでいることを示す。R3は2017年9月、リップルがXRPトークン購入の事前合意に違反したとしてリップル社を提訴。
事前合意では、R3に対して、19年末までに最大50億XRPを、1トークンにつき0.0085ドルで購入を認めるオプションが含まれていた。今年9月には両社が和解していたことが発表されていた。
R3は、金融システムへのブロックチェーン応用に関する研究と開発を進めており、世界各国の金融機関が参加するコンソーシアムを率いている。
日本からも3大メガバングが参加している。
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