イーサリアムクラシック(ETC)が51%攻撃を受けた問題で、仮想通貨取引所Gate.ioは12日、10万ドル(約1080万円)分のETCが攻撃者から返金されたと発表した。市場の心理に悪影響を与えた今回の51%攻撃だが、実はホワイトハッカーによる忠告だった可能性が浮上している。
Gate.ioは攻撃者に連絡を取ったが、返信は得られなかったという。返金された理由は分からないものの、同取引所は次のように説明した。
「もし攻撃者が利益のためにやっていないのだとしたら、彼はホワイトハッカーなのかもしれない。ブロックチェーンのコンセンサスとハッシュパワーセキュリティーにおけるリスクを教えたかったのかもしれない」
ホワイトハッカーとは、ハッキングの能力を利益ではなく善のために使うプロフェッショナルな倫理観の持ち主だ。
Gate.ioは10日、51%攻撃によって、3つのアドレスを使って5万4200ETC(約3000万円)が送金されたと発表。また同じく仮想通貨取引所のコインベースは8日、今回の51%攻撃による損失額は110万ドル(約1億2000万円)に上ると発表した。
マイニングプールのイーサチェーンが51%攻撃が成功したと8日に発表。イーサリアムクラシックの開発者は否定したものの、直後にコインベースが独自の調査で51%攻撃の特徴の一つである二重支払いを確認。また今回の51%攻撃は、10日に始まった仮想通貨市場急落の要因になっているのではないかという見方も出ていた。
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