*本稿は1月14日にFinAltに掲載された記事のため、日時の文言を一部変更しております。
ビットコインキャッシュ(BCH)の対ドル相場は、年末年始より160ドル周辺で方向感に欠ける展開となっていましたが、10日には16%安を記録し本稿執筆時点(14日17:00)一段安となっています。
移動平均線&RSI
13日、21日、34日、55日の移動平均線は、足もと収縮しています(第1図)。
移動平均線が収縮した状態が継続すると、通常、相場が次のトレンドに入るスタンバイをしていると考えられます。
相場は、10日に34日移動平均線を割り込んだことで4本全ての移動平均線を割り込みました。
RSIは、足もと37.7%で推移しています。
【第1図:BCH対ドルチャート(13、21、34、55日移動平均線&RSI)】
出所:Trading ViewのBCH/USDチャートより作成
一目均衡表
一目均衡表では、10日に均衡表が逆転しています(第2図)。
遅行線は、足もと好転していますが、実体線(実勢価格)が横ばいまたは下落の場合、明日(15日)には逆転する見通しです。
相場は年始より転換線に周辺で推移していましたが、10日からは雲(抵抗帯)下限に沿って下落した格好です。
この先は、転換線(144.495ドル)まで戻せるかが注目されます。
【第2図:BCH対ドルチャート(一目均衡表)】
出所:Trading ViewのBCH/USDチャートより作成
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは先週より収縮した応対を維持しており、引き続き急な値動きに注意を要する展開と言えるでしょう(第3図)。
相場は10日にロワーバンド-1σと-2σを一気に割り込み、下降バンドウォークを維持しています。
【第3図:BCH対ドルチャート〈ボリンジャーバンド(20、±1σ、±2σ)〉】
出所:Trading ViewのBCH/USDチャートより作成
出来高&トレンドライン
出来高は10日の相場下落の際に増加していますが、その後は再び低い水準で推移しています。
相場は10日の下落後も鈍い値動きとなっており、はっきりとしたトレンドを示せない相場となっています。
【第4図:BCH対ドルチャート(出来高&トレンドライン)】
出所:Trading ViewのBCH/USDチャートより作成
チャートポイント一覧
はっきりとした方向感を示せないなか、移動平均線の収縮とボリンジャーバンドの収縮が確認され、引き続き急な値動きに警戒を要する展開となりそうです。
現在は下値目途こそ乏しいものの、出来高水準の低下と相場が下降バンドウォークを始めている点が懸念されます。
足もとのチャートポイント一覧は以下の通りになります(第1表)。
【第1表:チャートポイント一覧(ドル)】
出所:Trading ViewのBCH/USDチャートより作成
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