
米国上院銀行委員会は4月3日、ポール・アトキンス氏を証券取引委員会(SEC)の委員長候補として13対11の党派的な賛成多数で承認し、上院本会議に送付しました。
アトキンス氏はトランプ大統領により指名されており、かつて2000年代にSECの委員を務めた経験を持ち、現在はワシントンに拠点を置くコンサルティング企業Patomakグローバル・パートナーズのCEOを務めています。
共和党のティム・スコット委員長は、「アトキンス氏のリーダーシップのもと、SECは本来の使命に立ち返り、特にデジタル資産分野において必要とされる明確性をもたらすだろう」と評価しています。これに対し、民主党のエリザベス・ウォーレン議員は、アトキンス氏の過去の金融危機対応における判断力不足と規制緩和志向を強く批判し、指名に反対の立場を表明しました。
この指名は、トランプ政権下で進行中の金融規制見直しの一環であり、現職のゲンスラー委員長による規制強化策の見直しが期待されています。実際にSEC内部ではすでに、ヘスター・ピアース委員やウイエダ委員長代行の主導により、暗号資産企業に対する訴訟の取り下げや、気候開示規則の撤回などが進められています。
上院本会議では共和党が多数派であるため、アトキンス氏の承認が実現する可能性は高いと見られています。委員長に就任すれば、SECの政策は企業寄りかつ規制緩和路線へと転換する見通しで、特に暗号資産分野では成長促進に向けた法的明確性の提供が期待されています。
一方で、民主党は規制緩和により投資家保護が損なわれる懸念を示しており、今後はSECを巡る政治的対立が一層激化する可能性も指摘されています。
情報ソース:ThomsonReuters
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