
米国の関税政策に関する新たな動きが、暗号資産市場、特にビットコイン(BTC)の価格に影響を与えました。
米国政府は先週金曜日(4月11日)、中国からの輸入品に対する相互関税措置に関して、スマートフォン、ラップトップPC、半導体製造装置といった一部のハイテク製品を対象から除外するとの更新ガイドラインを発表しました。この動きは、激化する米中貿易摩擦に対する市場の懸念を和らげるための譲歩ではないかとの見方が出ています。
関税緩和の直前までビットコインETFからは直近6営業日連続で資金が流出するなど、暗号資産市場にはリスク回避のムードが漂っていました。しかし、今回の関税一部除外の発表を受けて、市場の雰囲気は一時的に好転しました。
特にビットコイン価格は顕著に反応し、このニュースが報じられた後、一時85,000ドルまで上昇しました。これは、関税に関連する動きがあったとされる4月2日の「解放の日」以来の高値回復となります。
ただし、今回の関税除外が恒久的なものかは不透明であり、対象品目についても将来的に関税が課される可能性は残されています。米中間の貿易問題を巡る根本的な対立構造が変わったわけではなく、次なる関税措置が発動されるリスクも依然として存在しています。
関税政策の行方は、今後もビットコインを含む暗号資産市場の価格変動に影響を与える重要な要因となり続けると考えられており、多くの市場関係者からの注目を集めています。
情報ソース:CryptoSlate
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