ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

※広告非表示の他にも、みんかぶプレミアム会員だけのお得なサービスが盛りだくさん!

みんかぶプレミアムとは みんかぶプレミアム会員になる すでにプレミアム会員の方はログイン

金 vs ビットコイン|1兆ドル運用者が語る「安全資産」の新潮流

2025/04/23 20:59
Crypto Times

伝統的な安全資産「金(ゴールド)」とデジタルゴールドと呼ばれる「ビットコイン」。

世界経済の不確実性が高まる中、投資家はこの二つの資産に熱い視線を送っています。

約1兆ドルに迫る資産を運用・管理するウォール街の重鎮は金とビットコインについてどう分析しているのでしょうか? 大手投資会社Hamilton Laneの共同最高経営責任者Erik Hirsch氏の考え方を覗いていきます。


現在の市場難易度は「多変数微積分」レベル?

Hirsch氏は現在の市場環境について「不確実性という言葉では足りないかもしれません」と語り「まるで多変数微積分問題のようです。変数が多すぎて方程式を解くのが難しい状況です」と表現しました。米国の関税政策などを巡る不透明感から多くの大手機関投資家は様子見姿勢を強めており、プライベートマーケット(未公開市場)での新規投資や企業売却の動きは鈍化していると指摘します。

このような状況下でHirsch氏は日々の情報収集において特定のデータポイントを重視していると明かします。「毎朝5時前に起きて、多くのニュースソースをチェックしています。なぜなら現時点では経済的なファンダメンタルズよりもニュースサイクルの方が市場に影響を与えやすい奇妙な環境にあるからです」と述べ、政治的な発表や地政学的な出来事が市場を動かす大きな要因になっていると分析します。

さらに「米国の経済は消費者の動向に大きく左右されるため、彼らが外食や旅行、映画鑑賞などを増やしているか減らしているか、どのような行動を取り自信の度合いについて何を示唆しているかを示すデータポイントを探しています」と語り、消費者心理の把握に努めていることを明かしました。加えて企業の景況感や投資動向や業績報告なども注視しているとのことです。

金とビットコイン:異なる投資家層、共通の動機

近年価格が大きく変動する金とビットコインについてHirsch氏は興味深い分析を示しました。「今日、金を買っている人とビットコインを買っている人が全く同じ人物である可能性は非常に低いと思います」と述べ、両者の投資家層は異なるとの見方を示します。

一方で両資産への投資動機には共通点があるとも指摘します。「どちらもそれぞれの分野に惹かれる理由は同じです。より快適だからです」と語り、経済全体から切り離された(デカップリングされた)資産を求める心理が働いていると分析します。投資家は不確実な状況下で既存の経済システムとは異なる動きをする可能性のある資産に魅力を感じているというわけです。

ただしその内訳を見ると「機関投資家がビットコインに多くのエクスポージャーを持つことはあまり見られません。機関投資家は金にポジションを取る可能性がはるかに高く、個人投資家はビットコインにポジションを取る可能性がはるかに高いのです」と述べ、世代間や考え方の違いが存在すると説明しました。

金は世界が不安定で恐ろしいときには具体的な価値を持つものに向かうという伝統的な考えに基づき、機関投資家に選好される傾向があります。一方、ビットコインはより経済全体から切り離され独自の生態系を築くだろうと考える、主に個人投資家にとっての「安全な逃避先」となっていると同氏は見ています。

Hirsch氏自身およびHamilton Laneとしては、これらの流動性の高い資産に直接投資することは主たる業務ではないものの「これらの異なる事柄すべてについて経済にどのような影響を与える可能性があるかを話せることが我々には不可欠だと考えています」と述べ、金やビットコインの価格動向を市場心理や経済状況を測る重要なシグナルとして捉え自身の投資戦略を練る上での参考にしている姿勢を示しました。


市場のシグナルを読み解く

ウォール街のレジェンドErik Hirsch氏は、金とビットコインをそれぞれ異なる投資家層に支持されながらも不確実な時代における代替的な価値保存手段、あるいは経済からの避難先として機能している資産として認識しています。

彼自身が率いるHamilton Laneはこれらの資産への直接投資には距離を置きつつも、その価格動向や背景にある投資家心理を注意深く分析し複雑化する市場環境を読み解くための重要な指標として活用しています。

ビットコインが真の”デジタルゴールド”として定着するかは別として、その存在と金の動向は現代の投資戦略において無視できない要素となっていると言えるでしょう。

記事ソース:Spotify

The post 金 vs ビットコイン|1兆ドル運用者が語る「安全資産」の新潮流 appeared first on CRYPTO TIMES

配信元: Crypto Times

暗号資産(仮想通貨)最新ニュース

NEW25/04/24 (木) 00:15

SEC新委員長にアトキンス氏就任|暗号資産へ「合理的かつ原則的」規制を約束、業界歓迎

米国証券取引委員会(SEC)の新委員長にポール・アトキンス氏が正式に就任し、暗号資産コミュニティからは規制環境改善への期待が高まっています。アトキンス氏は就任にあたり、デジタル資産規制を「合理的かつ原則に基づいた」アプロ...

NEW25/04/23 (水) 23:15

Yuga Labs、BAYC訴訟賠償金回収へ最終手段|40万ドル相当資産差し押さえ請求

人気NFTコレクション「BoredApeYachtClub」の発行元であるYugaLabsが、インフルエンサーのJeremyCahen氏(オンライン名:Pauly0x)に対し、過去の商標権侵害訴訟で命じられた[&#823...

NEW25/04/23 (水) 22:15

ソフトバンク、30億ドルBTCファンド計画に参加か|テザーらと連携し巨大投資へ

ソフトバンクグループが、ステーブルコイン発行大手テザー社や米金融大手CantorFitzgeraldなどと共に、30億ドル規模のビットコイン(BTC)取得に特化したファンドの立ち上げ計画に参加していると、英Financ[...

暗号資産(仮想通貨)ニュースを全て見る

暗号資産(仮想通貨)最新コラム

NEW25/04/23 (水) 09:01

2025年4月23日暗号資産(仮想通貨)の相場概況

4月23日9時時点での暗号資産市場の相場概況をお届けします。上昇率のトップはDogecoin、下落率トップのはDEP Coinでした。なお、過去7日間において、 Enjin が +45.00%と大きく上昇。

25/04/22 (火) 09:01

2025年4月22日暗号資産(仮想通貨)の相場概況

4月22日9時時点での暗号資産市場の相場概況をお届けします。上昇率のトップはBoba Network、下落率トップのはDEP Coinでした。なお、過去7日間において、 Enjin が +44.41%と大きく上昇。

25/04/21 (月) 16:44

ビットコイン、今朝急騰、何があった?円高との関係は?

週末のBTC市場は上昇基調。週末は8万5000ドル(約1,200万円)を中心に狭いレンジでのもみ合いが続いたが、今朝方レンジをブレイクし、8万7000ドル(約1,230万円)台半ばまで上値を伸ばしている。

暗号資産(仮想通貨)コラムを全て見る

おすすめ仮想通貨取引所

  • Coincheck
    27種類の暗号資産が約500円から購入可能

    東証1部上場のマネックスグループの取引所 23仮想通貨へ約500円から投資可能!人気のアプリはダウンロード累計326万

  • DMM Bitcoin
    アルトコインのレバレッジ取引が魅力!

    FXサービスで培った使いやすく見やすいスマホアプリが特徴。チャート4分割やスピード注文で快適な取引を実現!

  • GMOコイン
    アルトコインを空売りできる取引所

    ビットコインFXのスプレッドが国内最狭水準で提供!いつでも買いたい時に買いたい値段で取引が可能