暗号資産データアグリゲーターであるCoinGeckoの調査により、2021年以降に登場した暗号資産プロジェクトの半数以上が既に「失敗」している実態が明らかになりました。特に2024年から2025年初頭にかけて失敗が急増しています。
この調査は、2021年7月1日から2025年3月31日までにCoinGeckoのプラットフォームであるGeckoTerminalにリストされた暗号資産を対象としています。期間中にリストされた約700万件のプロジェクトのうち、370万件(52.7%)がその後取引されなくなり、「失敗」または「停止」したと見なされています。
特筆すべきは、2025年第1四半期(1月~3月)だけで180万件ものプロジェクトが失敗したことです。これは、調査期間(2021年~2025年)における全失敗数の実に49.7%を占めており、年間を通しても過去最多の失敗数を記録しています。この急激なトークン生存率の低下は、2025年1月のドナルド・トランプ米大統領就任後の市場低迷など、広範な市場の混乱と関連している可能性が指摘されています。
このようなプロジェクト数の爆発的な増加とそれに伴う失敗率の上昇の背景には、トークン作成プロセスを簡略化するツール「pump.fun」の登場があると分析されています。これにより、いわゆるミームコインや、労力をかけずに作られた低品質なプロジェクトが市場に大量に流入したことが要因の一つと考えられます。pump.funが登場する以前の2021年から2023年にかけての失敗数は、過去5年間の総失敗数のわずか12.6%に過ぎませんでした。
この調査は、一度でも取引が行われた後に活動を停止したトークンを「失敗」と定義しています。また、pump.fun関連のトークンについては、特定の基準を満たしたもの(graduated)のみを対象としています。
情報ソース:CoinGecko
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