
OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏が共同設立したことで知られる暗号資産プロジェクト「World」(旧Worldcoin)が、インドネシアで規制違反の疑いにより運営許可を一時停止される事態となりました。
インドネシアの通信デジタル省は2025年5月4日に声明を発表し、Worldプロジェクトに関連する不審な活動が一般から報告されたことを受け、同プロジェクトの運営許可を一時的に停止したことを明らかにしました。
同省は今後、Worldプロジェクトのインドネシアにおける現地オペレーターとされる PT. Terang Bulan Abadi 社と PT. Sandina Abadi Nusantara 社の2社を召喚し、電子システム運営に関する規制違反の疑いについて説明を求める方針です。
通信デジタル省が行った初期調査によると、オペレーターの1社である PT. Terang Bulan Abadi 社は、法律で義務付けられている電子システム運営者としての登録を行っておらず、有効な運営許可も保有していないことが判明しました。さらに、同プロジェクトが、実際には別の法人名義で登録された運営許可の下で活動していた疑いもあるとのことです。
Worldプロジェクトは、虹彩認証によって個人を識別し、デジタルID「World ID」を発行、その見返りとして独自の暗号資産「WLDトークン」を配布する計画で世界的に注目を集めています。しかし、Worldプロジェクトはその立ち上げ当初から、個人データの収集方法やプライバシー保護に関する懸念が世界各地で指摘されてきた過去があります。
情報ソース:Komdigi
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