
米国内国歳入庁(IRS)において、暗号資産の課税や法執行を監督する専門部門のトップが交代したことが、ブルームバーグ・タックスの報道により明らかになりました。
新たに責任者に就任したのは、IRSで20年以上の勤務経験を持つベテラン職員のトリッシュ・ターナー氏です。ターナー氏はこれまで同部門でシニアアドバイザーを務めていました。
今回の人事は、約1年強にわたり同部門を共同で率いてきた民間出身のスロリット・ムカジー氏とセス・ウィルクス氏の退任に伴うものです。両氏はそれぞれコンプライアンス担当と戦略担当のエグゼクティブディレクターを務めていました。
このリーダーシップ交代は、米国の政治情勢が変化する中で行われました。2025年初頭に発足した第二次トランプ政権は、前バイデン政権とは異なり、暗号資産に対してより友好的な姿勢を示しています。実際にトランプ大統領は、暗号資産に関する新たな規制の検討や、物議を醸した税制規則の撤廃に向けた動きを見せています。
こうした政権の方針転換は、IRSの暗号資産に対するアプローチにも影響を与える可能性があります。今後は、法執行と業界の成長促進とのバランスを考慮し、執行方針や報告要件などに調整が加えられる可能性も考えられます。ターナー氏のリーダーシップの下、IRS暗号資産部門がどのように運営されていくのか注目されます。
情報ソース:Bloomberg Tax
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