
2025年5月23日時点でビットコインは111,000ドル台を記録し史上最高値の更新を続けています。
今回の最高値更新について、ビットコイン財務戦略を実行するFoldの創業者兼CEOであるWill Reeves氏は「これまでで最も静かな史上最高値更新でありながら、最も重要な節目かもしれない」と分析しています。同氏によると現在のマクロ経済環境がビットコインにとって理想的な状況を作り出しているといいます。
具体的には米国債利回りの上昇、継続的なインフレ懸念、ドルに対する代替資産への需要拡大が背景にあります。同時に規制環境も整備が進んでおり「アメリカがビットコインを完全に支持する体制が整った」とReeves氏は強調します。
現在のビットコイン価格水準により、ビットコイン投資家の100%(先物トレードを除く)が利益を出している状態が発生しています。しかし、多くの投資家は20万ドル、25万ドルに到達するまで利益確定を行わない可能性が高いとReeves氏は予測しています。
この背景にはビットコインが投機対象から真の貯蓄手段へと認識が変化していることがあります。個人投資家も機関投資家も世界経済の不安定さや資産価値の低下から資産を守るという共通の目標に向かっており「対立ではなく、手を取り合って同じテーブルに座っている」状況だといいます。
企業のビットコイン財務戦略の多様化
現在の市場ではStrategy社(旧MicroStrategy)が示したビットコイン保有戦略を参考に、さまざまな企業が独自のビットコイン財務戦略を実験しています。Reeves氏は今後18~24ヶ月が企業によるビットコイン積極的蓄積の重要な期間になると予測します。
Fold社自体も2025年に新規株式公開を果たし、直近決算ではユーザーアカウント数300%増、収益44%増という主要KPI(重要業績指標)の上昇を記録。同社は転換社債を通じてビットコイン保有量を50%増加させており、ビットコインギフトカードのローンチにより15万の販売拠点へのアクセスを見込んでいます。
Reeves氏は「長期的にはすべての企業がビットコイン財務戦略を持つようになり、それは特別なことではなく”優れたコーポレートガバナンス”や”適切な資本配分”と呼ばれるようになる」と予測しています。
現在のビットコインドミナンス(市場全体に占めるビットコインの割合)は63.56%を記録しており、ビットコインが仮想通貨市場の中心的存在であることを改めて証明しています。
史上最高値更新を続けるビットコインは世界経済の不確実性に対する解決策として個人から企業、そして国家レベルまで幅広く受け入れられ始めており、引き続き市場の動向に注目が集まります。
記事ソース:Spotify
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