
イーサリアム公式Xアカウントが最近の成果まとめを発表しました。ビットコインが過去最高値を更新する一方、イーサリアム (ETH) の動きは依然として低調となるなかで同プロジェクトのアップデートに関心が高まっています。
ethereum is for everything, everywhere, all at once.
— binji (@binji_x) May 22, 2025
まず技術面ではイーサリアムの最新アップグレードである「Pectra」が正式に稼働しました。このアップグレードによりスマートアカウントウォレット機能が導入されユーザーエクスペリエンスが向上。イーサリアムL2の容量が2倍に増加したほかバリデーターの利便性も改善されたといいます。
金融サービス分野では大手決済プロバイダーのStripeがステーブルコイン金融口座サービスを発表し、101カ国のユーザーがイーサリアムを使用してUSDCなどのステーブルコインを保有、送金、受取できるように。また、分散型取引所Uniswapは累積スワップボリュームが3兆ドルを突破し、24時間体制の分散型市場として確固たる地位を築いています。
従来の金融市場との統合も進んでいます。Superstatefundsは企業がイーサリアム上で公開株式を発行できる「Opening Bell」サービスを発表し、NasdaqBTCSはETHエクスポージャーを公的市場に持ち込む計画を明らかにしました。
DeFi分野ではCoWSwapが過去最高となる2万4,000人のユニークトレーダーを記録し、MEVの隠れたコストからユーザーを保護することに貢献したといいます。AaveはANTグループと協力してイーサリアム上にリアルワールドアセット(RWA)マーケットプレイスを構築する作業を発表しています。
ユーザーエンゲージメントの向上も顕著です。CoinbaseウォレットはFarcasterを直接ウォレットフィードに統合することを発表し、数百万人がイーサリアム上に構築された分散型ソーシャルメディアを簡単に利用できるようになります。
L2エコシステムの成長も著しく、Starknet上のFocus Treeが100万ダウンロードと10万月間アクティブユーザーを達成し、Base上のMorphoLabsはTVL(総預かり資産)10億ドルに到達してBaseロールアップ上で初めてこの節目を超えたDeFiプロトコルとなりました。
技術革新の面ではZKsyncが完全にEVM互換となり、開発者が既存のSolidityコントラクトを簡単にデプロイできるようになりました。SuccinctLabsとRiscZeroはイーサリアムブロックを12秒未満で証明できる技術を発表し、これは昨年から10倍の改善を実現しています。
さらに重要な進展として、Base、Kinto、Scroll、Starknetの4つのL2プロトコルがステージ1に到達しました。
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