
米ドルに連動するステーブルコイン「USDC」を発行するCircle(サークル)社が、米国の信託銀行のライセンスを申請したことが明らかになりました。この動きは同社がデジタル資産と従来の金融システムの融合をさらに進めるための重要な一歩と見られています。
今回の申請は米国通貨監督庁 (OCC) に対して行われ、成功裏に非常に注目を集めた新規株式公開 (IPO) に続く、同社の新たな戦略的展開とみられます。
この申請が承認されれば「First National Digital Currency Bank, N.A.」という名称でOCCが規制する事業体が運営される予定です。
この銀行免許の取得はCircleにとって大きな意味を持ち、同社は自社で発行するステーブルコインUSDCの準備金を第三者の金融機関に頼ることなく自ら保管できるようになります。
さらに、機関投資家の顧客を対象とした暗号資産の保管サービスを提供することも可能になる見込みです。ただし、この免許は特定の業務に限定されており、従来の商業銀行のように一般から現金預金を受け入れたり、ローンを組成したりする業務は許可されないと伝えられています。
Circle社は先月、ティッカーシンボル「CRCL」で株式を公開しました。このIPOは市場から大きな関心を集め募集に対して25倍の応募が殺到。公開価格は提示された価格帯を上回る31ドルに設定され、取引初日には株価が167%も急騰するという華々しいデビューを飾りました。
記事ソース:Reuters
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