米中貿易戦争が激化する中で、ビットコインが金と同様の安全資産として注目されています。
しかし、値動きが大きく、価格操作をされやすいことなどから資産の避難先としてふさわしくないというのも事実です。
ビットコインが金のような安全資産となり得るのか、著名人の発言を見ていきましょう。
ビットコイン肯定派の意見
ファンドストラット会長 トム・リー氏「仮想通貨は世界的なリスクヘッジ」
出典:https://coin-quest.net/bitcoin/5633/
ファンドストラット(Fundstrat)の会長で仮想通貨強気派とも知られるトム・リー氏は、現地時間8月5日にアメリカのニュース放送局CNBCのインタビューに答えました。
そのインタビューの中でトム・リー氏は、
仮想通貨は、
「米中貿易紛争と通貨戦争の中で、暗号通貨は世界的なリスクに対するヘッジ」、「金と正の相関関係がある」
と答えました。
米中貿易紛争が激化し、米国株式市場が下落するのに対して、ビットコインは1年以上ぶりに100万円を突破するなど非常に好調なことを受けての発言だと思われます。
また、安全資産の金と正の相関関係があることもビットコインがリスクヘッジとして使われていることの証明となります。
仮想通貨業界に影響力がある人物の発言で信ぴょう性が高そうです。
有名実業家 堀江貴文氏「ある国の通貨がビットコインに置き換わることはあり得る」
出典:https://r25.jp/regulars/horie-takafumi
2018年7月7日に開催されたホリエモン仮想通貨祭で、堀江氏は、
ある特定の国の通貨がビットコインに置き換わることは十分にあり得るという見解を示しています。
実際にアフリカのベネズエラやジンバブエなどの国では自国の通貨が暴落し、ハイパーインフレに陥ったという事例もあり、そういった国では、仮想通貨は安全資産となり得るでしょう。
元参議院議員 藤巻健氏「仮想通貨口座は持っておけ」
出典:https://twitter.com/fujimaki_takesi
惜しくも先の参議院選挙で落選してしまった、藤巻健氏は仮想通貨肯定派です。
藤巻氏は、ザイFXの取材に対して、
「日銀破綻に備え、仮想通貨口座は持っておけ」
と発言しています。
キプロス危機など、実際に危機が起きた国で、資産を避難させるときに1番利用されていたのが仮想通貨であり、それ以外にも、資本規制で海外に送金できない可能性が出た国では、どこも仮想通貨が資産の避難先になっていたことからの発言です。
藤巻氏は、「仮想通貨税制を変える会」の発足など仮想通貨の発展に尽力していただけに今後に期待したいですね。
ブロックチェーン企業最高マーケティング責任者 レイナートセン氏「ビットコインは米国債、金、スイスフランなどと同様の安全資産」
ブロックチェーンコンサルティングのリズムテクノジーズ(Rhythm Technologies)のチーフマーケティングオフィサーであるクリス・レイナートセン氏は、Forbesのインタビューの中で、
投資家は伝統的な安全資産に加えてビットコインにも資金を投入し始めている
と指摘しました。
トム・リー氏の発言同様、米中貿易紛争が激化している中で、米国債、金、およびスイスフランのような安全資産と同じように扱われていることを受けての発言です。
米ヘッジファンドCEO ドン・スタインブルージュ氏「多くのポートフォリオにビットコインが採用される」
出典:https://www.youtube.com/watch?v=6sbwXrzRWgE
米有数のヘッジファンドAgecroft Partnersのドン・スタインブルージュCEOは、
アメリカのニュース放送局CNBCのインタビューに対して、
「多くのポートフォリオにビットコインが採用されるだろう」
と答えました。
ドン・スタインブルージュ氏は、今のビットコインはかなり高価であり正確な価値を特定するのは難しいとしながらも、将来的には安定した価値のある金融商品になるだろうと予想しました。
ビットコイン否定派の意見
伝説の投資家 ウォーレン・バフェット氏「ビットコインは基本的には妄想」
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88
オマハの賢人との異名で親しまれる著名投資家ウォーレン・バフェット氏は、ビットコイン否定派として有名です。
そんなバフェット氏は、CNBCのインタビューに対して、
「ユニークな価値がない」「基本的には妄想」
とビットコインに対して非常に否定的な発言をしています。
バフェット氏は、自分がよくわからないもの(IT系など)に投資しない、優秀な経営者がいる企業であるといった投資基準を持っています。そのため、ビットコインを含む仮想通貨はバフェット氏からは忌避されているものと思われます。
また、バフェット氏は、トロンのCEO ジャスティン・サン氏との会食を予定しており、バフェット氏から仮想通貨への理解を引き出せるのか、昼食会の内容には業界内の注目が集まっています。
第45代アメリカ大統領ドナルド・トランプ氏「ビットコインを含む仮想通貨のファンでない」
出典:https://www.sankei.com/world/news/190508/wor1905080013-n1.html
トランプ大統領は、2019年7月12日のツイートで、
ボラティリティが高く、はっきりとした基礎を持たず、麻薬取引などに使われる、ビットコインなどの仮想通貨のファンでない。
米ドルのほうが信頼性があり、世界のどこでも支配的な通貨である。
と発言しました。
これは、Facebookが発行する予定の独自通貨リブラに対して、世界の基軸通貨を譲らないという強気の姿勢を示したものです。
I am not a fan of Bitcoin and other Cryptocurrencies, which are not money, and whose value is highly volatile and based on thin air. Unregulated Crypto Assets can facilitate unlawful behavior, including drug trade and other illegal activity….
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) July 12, 2019
まとめ
ビットコインは、金のように安全資産となり得るのか、著名人の発言を見ていきました。米中貿易戦争が激化した中で、ビットコインが盛り上がりを見せたことから、現在ビットコインは安全資産として大きな注目を集めていました。しかし、値動きが大きく価値が安定しないことから安全な資産にならないという意見も依然としてあります。
今後の世界経済でビットコインがどのような役割を担うか注目していきましょう。
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