不動産分野のブロックチェーン特許技術を複数所有するツバイスペースは、独自のブロックチェーン上で動作するスマートコントラクトを用いたシステムの商用利用を開始した。
提供開始したのは、不動産売買時にかかる手数料をサイコロで決定し、高い確率で手数料が割引になるウェブアプリケーションで、サイコロで出る目の確率はブロックチェーンによって確証される。
不動産売買の手数料が最大80%オフに
不動産売買にかかる手数料は3%程度が相場となっているが、ツバイスペースが提供するサイコロアプリ「オフドウクン」を利用すると、出た目によっては手数料が0.5%となり、最大80%の割引を受けられる。
オフドウクンによる割引が受けられるのは、ツバイスペースが提供する不動産ポータルサイト『Zweispace(ツバイスペース)』で掲載されている不動産商品が対象だ。
サイコロの目が低いほど手数料は安くなる。サイコロの目が6以外ならば、手数料は相場の3%よりも安くなるため、高い確率で割引となる。
サイコロの目 1 2 3 4 5 6 割引率 0.5% 1% 1.5% 2% 2.5% 3%
手数料は売主側にも買主側にも適用され、両者が振ったサイコロの目のうち数字が低い方の目が適用される。
耐震強度測定アプリなどブロックチェーン技術を導入
東京都千代田区に拠点を置くツバイスペースはオフドウクン以外にもブロックチェーンを利用した不動産関連のシステムを開発している。
耐震強度測定アプリ『NAMAZU』は地震のデータをIoTセンサーで収集し、ブロックチェーンに記録することでデータの改ざんを防ぎながら、AIを利用した地盤調査や地震被害シミュレーションを可能にするシステムで、すでに商用利用を開始している。
また、同社の運営する賃貸不動産ポータルサイト『不動産屋.co.jp』では、賃貸情報を独自のブロックチェーンで記録している。
同社は今後も、先端技術を取り入れたAIロボット建築士、鑑定士『オートカルク』といったプロダクト開発を推進する計画だ。
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