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プライバシー通貨の現在と未来 −暗号資産Zcash開発会社インタビュー【フィスコ・アルトコインニュース】

2020/06/09 10:32
FISCO

以下は、フィスコ・マーケットレポーターのタマラ・ソイキナ(ツイッター@ crypto_russia)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2020年6月9日に執筆

最近日本の暗号資産(仮想通貨)取引所で新しく海外のブロックチェーンプロジェクトが上場する事例が増えてきました。日本ではあまり知られていなくても、世界的に大きなコミュニティを持ち、将来性のある野心的なプロジェクトは多くあります。

今回は、以前まで日本でも取り扱われていた代表的なプライバシー通貨であるZcash(ZEC)
を開発するElectric Coin Companyにお話を聞く機会をいただきました。ビジネス開発担当を務めるジョシュ・スウィハート氏がインタビューに応じてくれました。

−初めての半減期、Zcashの持続的な開発のための体制整備
ロ「ジョシュさん、こんにちは。およそ一年前にZcashは日本で初めてのミートアップを開催した時にインタビューをさせていただいて以来ですね。ここ一年で、Zcashコミュニティはどのような活動に注力してきましたか?」

ジョ「お久しぶりです。Zcashコミュニティはこの一年間、Zcashの継続的な開発資金を確保する方法について、すべての関係者にとってインセンティブがあるよう調整できる方法を考え、議論することにかなりの時間を費やしました。その中で上位の提案に投票が行われ、最終的に1月に合意に達しました。今年の11月にZcashの最初の半減期が訪れますが、その合意によりマイニング報酬の一部が新しい開発基金としてElectric Coin CompanyとZcash Foundationが資金を受け取ることになります。その大部分は、Zcashの上で開発したい新規参加者の助成金に充てられるでしょう。今後4年間で数百万ドルから数億ドル(約数億円から数百億円)の規模を見込んでいます。今後数か月間にわたり、助成金のための提案を募ります。日本やアジア諸国からも提案が出ることを期待しています。」

−招待制の業界コンソーシアム、ZDAが始動
タ「最近Zcash Developers Alliance (ZDA)設立の発表がありました。ZDAは何を目指し、どのような活動に取り組んでいくのでしょうか?
ジョ「ZDAは、Zcashの相互運用性に焦点を当てた最高レベルのチームであり、招待制のみの業界コンソーシアムです。最初の企業群としてConsensys、Agoric、Bolt Labs、Thesis、Kyber、そしてiqulsionが参加しています。ZDAは、Zcashを使用あるいはZcash上で開発しているプロジェクトを繋ぐリソースとしての機能にフォーカスし、コミュニティ向けの各種コラボレーションやハッカソンへの参加を呼び掛けていきます。」

−規制に対するZcashの取り組み
タ「Zcashは日本の取引所から取り扱いを中止されましたが、Binance、Coinbaseをはじめとするいくつかの取引所では現在もサポートされています。何がこの違いを生んでいるのでしょうか?」
ジョ「Zcashは、世界で最も広くサポートされている暗号通貨の1つですが、残念ながら日本の取引所ではサポートされていません。一方でニューヨークをはじめとする厳しく規制された管轄区域でもZcashはサポートされていて、例えばGemini、Coinbase、BitGoなどでは取引ができます。

2018年のCoincheckハッキングをきっかけとして、Zcashおよびその他のコインが日本で上場廃止となってしまいましたが、こうした規制当局の注意深い対応を私たちは尊重したいと思います。その後、将来的にZcashが日本の取引所で日本語で利用できるよう追加情報を提供する等、懸命に取り組んでいます。

最近では、規制に関する質問に対応するために、Rand Europeと米国を拠点とするRAND Corporationの両方からなる非営利の研究機関RANDに定量的および定性的な調査を依頼しました。その結果、Zcashは世界中で広くに使用され、十分にサポートされていますが、悪意のある人物はZcashを使用していないことが分かりました。」

−これからのデジタル経済とクリプト
タ「様々な機能を持ったプライバシー通貨が多くある中で、Zcashは暗号資産の世界でどのような存在になっていくでしょうか?」
ジョ「暗号化は健全なデジタル経済にとって必要な前提条件であると私は信じています。将来、個人、企業、政府も、金融取引のためのプライバシーと国内および国外の脅威に対する保護を必要とするでしょう。そのため、より多くのプロジェクトでプライバシーが追加され、「プライバシー通貨」の概念は存在しなくなると思います。すべての暗号通貨がプライバシー性を担保する必要が出てくるからです。
我々が行っている世界中の規制当局とのやり取りやマスアダプションに関する取り組み、および暗号化に関する深い経験において、Zcashはその業界をリードする態勢を整えていると思います。」

タ「最後に、日本のクリプトコミュニティに期待することはありますか?」
ジョ「期待ではありませんが、Zcashのさらなる発展とグローバルな採用を促進するため、私たちに協力してくれる強力なZcashersコミュニティを日本で構築できるよう願っています。」

<SI>

配信元: FISCO 株・企業報

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