仮想通貨NEM(ネム)が年初来高値を記録
8/6,7日頃から買いが優勢になったNEMは8/7に6.6円となって以来上昇を続け、9/1,2日に17円台に届いたのち現在は14円近くで落ち着いています。
(https://cripcy.jp/s/shikiho/nem)
NEM(XEM)が2018年の232円台の絶好調以来、低迷するマーケットで久しぶりにこのような急上昇を見せた背景を探ってみたいと思います。
なぜ仮想通貨NEM(ネム)が上がったのか?
NEMについてはあらかじめ押さえておきたい前知識があります。
2017年以来、日本の取引所Zaifの運営会社であるテックビューロ株式会社が開発を担っているmijinカタパルトのプライベートブロックチェーン、そして現在開発中のmijinカタパルトのアップデートである、次世代ブロックチェーンSymbolについてです。
これらのアップデートは実は延び延びになっていたのですが、今年1月に発表があり、カタパルトからSymbolへと名前が変わって新しいロードマップが発表されたという背景があります。
このSymbolのアップデートが価格高騰に大きく関わってきます。
理由その1:NEM HUB(ネム・ハブ)の正式ローンチ
今回の高値更新への動きで記憶に新しい処だと、この時からでしょうか。
Happy to announce that @NEM_Hub is officially launched. Read about how the beta launch went & who were the top contributors during the testing phase. Join the social mining movement of the NEM Community! https://t.co/xUwyFrtsiU#NEM #XEM #NEMHub #socialmining #Community #staking pic.twitter.com/ZwkvfAWtj9
— NEM (@NEMofficial) July 16, 2020
(出典 Twitter @NEMofficial)
NEM HUB(ネム・ハブ)が2020年7月15日、ベータ版のテスト段階を経て正式ローンチされたのです。
NEMは、ビットコインなどのようにマイニングで稼ぐのではなく、XEMやSymbolの普及にどれだけ貢献したか、コミュニティの活動が報酬(XEM)に直結するのが特徴です。
このようなHUBが彼らが活動するプラットフォームとなるので、これが正式ローンチされたことに対するコミュニティや市場の反応はチャートにも表れているように見えます。
(出典 https://coinmarketcap.com/currencies/nem/)
これ以降、NEMの価格は一段上のステージに上がったようです。
コロナ禍の始め頃に当たる3月には、NEM財団が日本チームを強化すると発表していました。実は、一番大きいNEM HUBコミュニティは日本にあるのです。
そして最新の情報では、NEM HUB Japan のロゴが正式に採用されているといいます。
(出典 https://docs.google.com/document/d/1O2UV-sROe1VS0evPigCfkw6R3XpOhcFE11xKKJHGT9Q/edit)
理由その2:NEM(ネム)のビットフライヤー上場とバイナンスで新サービス追加
そして8月になって、NEMが日本で最大手クラスの取引所bitFlyer(ビットフライヤー)に上場したこともチャートの動きを招くファクターになりました。
次世代型ブロックチェーンソリューションSymbolがローンチされることへの期待の高まりがさらに刺激された格好です。
その後一旦マーケットは落ち着いていますが、次に動きがあったのは、8月下旬にさしかかる18日、バイナンスがXEMのステーキングサービスを追加したことを受けて市場の反応が加速しているように見えます。
理由その3:ロードマップの更新と新トークンの登場
8月下旬にかけて、Symbolのロードマップが更新され、いよいよ9月15日にSymbolで利用される新トークンXYM(ジム)を受け取るための申請(オプトイン)を開始することを発表しました。
(出典 https://symbolplatform.com/)
そして日本では、上場したばかりのbitFlyer以外の取引所、Zaif、GMOコインやコインチェックでXYMのオプトインが次々に表明されています。
オプトインで恩恵をうけられるのは、スナップショット(XYMの量を確定するタイミングのこと。12月3日〜16日予定)までにXEMを保有しているホルダーだけなので、これ以降はNEM価格が高騰しました。
そして、今月に入っていよいよその申請まで秒読みという段階で、9月3日には、NEM技術普及推進会のNEMTUS(ネムタス)が東京都でのNPO法人設立登録が認証されたことを発表しています。
本日無事に設立登記が完了しました!登記申請日の8月26日が設立年月日となります。都のサイトにも認証済のNPO法人として掲載されています。これから活動を本格化させてまいります。よろしくお願いします! #NEMTUS #NEM #Symbolhttps://t.co/Nngzrne15R pic.twitter.com/g8xIEzXSrA
— NEMTUS Official (@NemtusOfficial) September 3, 2020
(出典 Twitter@NemtusOfficial)
日本でのコミュニティ強化が着実に進み、ポジティブなニュースが続いたことが高騰の理由と思われます。
まとめ
PoWやPoSの持つ課題を解決したPoIというコンセンサスアルゴリズムを持つ、NEMのブロックチェーンへの期待値は高まる一方です。
それは、COVID-19によって浮き彫りとなった社会構造の不都合な部分に、NEMのブロックチェーンが解決策を提供できるのではないか、というコミュニティの夢でもあるようです。特に日本ではデジタルマネー化や役所システムのデジタル化に大きく貢献できそうだと考える人が多いように伺えます。
そして、最新ロードマップでは、12月17日がSymbolメインネットローンチの仮予定日となっていることも考慮すると、今年はXEM保有への動きは加速し、さらなる高値へと向かって行くのではと期待が高まります。
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