これまでの取り組みやこれからのポテンシャルから、NFTにおいて注目したい企業の1つがadidasです。adidasはすでにいくつかのNFTコレクションを発表しており、多角的にNFTの事業に取り組んでいます。過去にはadidasによるNFTの販売で、2,300万ドルを超える収益を上げたプロジェクトも見られました。
この記事では、そんなadidasのNFTにおける注目したい取り組みや、今後の注目ポイントなどについて解説しています。
adidasとNFT
既存のテック企業や、アパレルブランドによるNFTやメタバースへの参入が相次ぐ中、adidasは注目企業の1つに挙げられます。直近では、adidasが保有するBAYCがワールドカップに伴うCMに登場したことが話題になりました。
catch our family reunion all World Cup long 🏡#ImpossibleIsNothing pic.twitter.com/UCNG2WBnLg
— adidas (@adidas) November 14, 2022
CMにはリオネル・メッシ氏、カリム・ベンゼマ氏、ソン・フンミン氏などが登場しており、スター選手とBAYCが同じ動画の中で収まっていることが分かります。(各選手は、サッカーの5大リーグで活躍するスター選手)
adidasのNFT・メタバースへの取り組みは、すでに発表されているものだけでも注目したい事例が複数確認できます。類似の例としてNIKEが挙げられ、NIKEもNFT・メタバースへの進出に積極的です。
以下の記事でNIKEのNFT・Web3への取り組みについてもまとめています。
NIKE(ナイキ)NFT・Web3への参入動向の一覧 | スニーカー、プラットフォームを展開
adidasのNFTの動向まとめ
これから、adidasのNFTへの参入や注目したい動向について以下の観点から解説していきます。
・adidasの本格的な参入
・プラダとのコラボ
・Wagmi UNITEDとの提携
・adidas Virtual Gearの発表
これまでのadidasの動きについてまとめてチェックしていきましょう。
adidasの本格的な参入
2021年12月に、adidas Originalsは本格的にNFT・メタバースへの参入を発表しました。「Into The Metaverse」と題されたドロップは、「BAYC」「gmoney」「PUNKS Comic」とのコラボでした。
アーリーアクセスと一般向けの販売の二段階で販売され、当時の時価で2,300万ドルの収益を上げました。このNFTには、その後対象のプロダクトを入手できる権利などが付与されており、保有によってさまざまな特典を受けることが可能です。
また、このイベント前の11月には、The SANDBOXにてadidasが確保した土地が確認されており、adidasによるメタバースへの進出などが期待され、SANDの価格が上昇するといった現象も見られました。
Adidas x Bayc 👀 pic.twitter.com/pgpBZcyLzV
— The Bitcoin Express (@The_BTC_Express) December 15, 2022
このコラボNFTホルダー向けに提供されたフィジカルジャージは既にホルダーたちの手に届いています。
プラダとのコラボ
2022年1月には、「ADIDAS FOR PRADA RE-SOURCE」というadidasとプラダのコラボが発表されました。
その内容は3,000の作品(写真)を募集し各写真を集約化した作品をNFTとして販売するというもので、収益の大部分(80%)は非営利団体に寄付されますが、一部の収益は作品を提供した参加者に分配されます。(参加に伴い、費用などは不要)
参加者の抽選は、前述したadidas Originalsが発行したNFT保有者から選定され、保有者が共同クリエーターとして参加することが可能になるイベントでした。
Wagmi UNITEDとの提携
adidas is excited to announce our partnership with @WAGMIUnited to become the official kit supplier for @crawleytown.
adidas supports WAGMI’s vision of creating possibilities for football fans globally to connect, create and belong through innovation.⚽ pic.twitter.com/awYlcBP2fC
— adidas Football (@adidasfootball) June 27, 2022
2022年6月には、Wagmi UNITEDとの提携も発表されました。(公式キットーメーカーやアパレルパートナーを含む)
Wagmi UNITEDは、EFLリーグ2(プレミアの下部リーグ)の「クローリータウンFC」を保有しており、インターネットやWeb3を介して、新たなクラブ経営を目指しています。
adidasとの提携に際してNFTが発行され、そのNFTの保有者はクラブからのさまざまな特典、adidasからの物理的なプロダクトとの引き換え、クラブにおける重要な問題における意思決定などに参加可能です。
前述したようなファッション、アパレルと近しい取り組みとは少し特性が異なるものの、スポーツ・特にサッカーはNFTやWEB3周りのトピックで注目されがちなので、親和性の高い提携であると言えるでしょう。
adidas Virtual Gearの発表
2022年11月には、adidas Originalsにより「adidas Virtual Gear」と題されたウェアラブルNFTが発表されました。
INTRODUCING ADIDAS VIRTUAL GEAR
Unveiling the genesis collection of adidas Virtual Gear 1/6 pic.twitter.com/FUt9Qhj8VO— adidas Originals (@adidasoriginals) November 16, 2022
今回のNFTは、バーチャルな環境に焦点を当てたものとなっています。発表において、メタバースやWeb3への取り組みを加速させるものという旨が確認できるため、今後何らかの形で各プラットフォームへの対応などが期待できるかもしれません。
adidasとNFTの今後
Hey Into the Metaverse NFT holders,
It’s time to move into phase 2, claim your exclusive physical ITM merch at https://t.co/m70gU99NQA.
1/6 pic.twitter.com/7RLDQ0rS2b— adidas Originals (@adidasoriginals) April 28, 2022
前述したようなadidasのNFT・メタバースへの取り組みを踏まえると、以下のような展開が可能性として考えられます。
・スニーカーなどの展開
・メタバースへの拡張
・新たなハイブランドなどとのコラボ
特にフィジカル・バーチャル問わずに、何らかの形でスニーカーが登場する可能性は考えられます。そもそも、adidasの主力商品がスニーカーやスポーツ系のシューズであり、親和性が高いです。
NIKEはすでに、スニーカーに焦点を当てたNFTを展開しており、現物の商品と引換可能なものも存在しています。
また、バーチャルなウェアラブルNFTを販売しているものの、目立った動きをまだ見せていないため、メタバースなどへの取り組みについても今後注目したいです。同時に、これまでの傾向から何らかのハイブランドとコラボする可能性も考えられます。
adidasとNFTについてまとめ
この記事では、adidasのNFTにおける取り組みについてさまざまなポイントから解説しました。
具体的に詳細が発表され展開されているもの、まだ詳細がわからないものを含めると、adidasはNFTにおいてさまざまな取り組みを行っています。さまざまなブランドがNFTやメタバースへの参入を行う中、adidasは注目したいブランドの1つなので今後も注視していきたいと言えるでしょう。
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- Robert Way / Shutterstock.com
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