先週堅調に上昇したビットコインは、15日に90万円を回復。その後も上昇の勢いが衰えることなく、16日の午後に急騰し100万円台を突破。2018年5月以来となる、約1年ぶりの高値を付けました。

この上昇の背景には、主に3つのニュースが関係していると思われます。

  1. 1.バイナンスが英ポンドのステーブルコインを開発
  2. 2.ビットメックスとクリプトコンペアが機関投資家向けに仮想通貨先物データを提供
  3. 3.バックト(Bakkt)のユーザーテスト開始報道

これらのニュースは、ビットコインが85万円前後で推移している時に報じられ、そこから底固めを行い上昇に転じることとなりました。

それぞれのニュースを解説していきます。

バイナンスが英ポンドのステーブルコインを開発

6月10日に以前より話題になっていた大手取引所バイナンス(Binance)のステーブルコインが近く発行されると報じられました。

バイナンスの最高財務責任者(CFO)であるウェイ・ジョウ(Wei Zhou)氏は、ブルームバーグとの電話インタビューにおいて「数週間から1、2カ月以内にプラットフォーム上で発行する予定」だと答えました。

時価総額が3000億円ほどあるテザー(USDT)は、4月にテザーの準備金を不正利用しているとしてニューヨーク州判事により訴追され、ステーブルコインの地位が危ぶまれています。新たなステーブルコインが大手取引所から発行されるとあって、それなりの時価総額が期待できることとなります。仮にテザーの10分の1程度であったとしても、リスク(LSK)やオミセゴー(OMG)と同じ300億円規模となります。そのインパクトは大きいことは間違いありません。

なお、バイナンスコイン(BNB)の時価総額は、6月17日時点で5000億円程度あります。

ビットメックスとクリプトコンペアが機関投資家向けに仮想通貨先物データを提供

6月10日に世界最大の仮想通貨レバレッジ取引所であるビットメックス(BitMEX)が、機関投資家向けに仮想通貨先物に関するデータを提供すると発表しました。仮想通貨デリバティブ取引で最大の取引高を誇るビットメックスが機関投資家向けにサービスを開始するということで、仮想通貨先物業界が大きく前進するのではという思惑が高まりました。

クリプトコンペア(Crypt Compere)は、仮想通貨データとインデックスを手がける大手プロバイダーです。

なお、6月10日にビットコインが急騰した理由は、この報道ではないかと言われています。

Bakktのユーザーテストが7月に開始

6月14日にNY証券取引所の親会社であるインターコンチネンタル取引所が手がけるバックト(Bakkt)が、ビットコイン先物のユーザー受け入れテストを7月22日から開始すると発表しました。

5月にビットコインを80万円台から90万円台へ急騰させたバックトのビットコイン先物取引の開始報道。サービス開始がいよいよ間近に迫ってきました。このビットコイン先物はビットコインの現物を買い付ける設計となっていることから、ビットコインの上昇要因になるとされており、投資家からの注目度が高まっていました。

この他にも、韓国の大手銀行がカストディー業務を開始したり、ライトコインの半減期が近づいているなど、アルトコインにも循環物色が起こっており、仮想通貨市場は好調です。

日本の取引所も4月と5月の相場の盛り上がりで、多くの新規ユーザーを獲得しており、新規マネーの流入が期待できます。

今後も仮想通貨市場は強い動きとなるのではないでしょうか。

 

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