4、5月で仮想通貨市場は大いに盛り上がりました。
筆者の記事も非常に良く読まれたようで、1万PV越えも連発しているのだとか。
主に相場分析が中心となっているのですが、そこで使用しているチャートがGMOコインのスマホアプリのものであることをお気づきでしょうか。
参考:ひろぴー記事一覧
GMOコインは何といってもスマホアプリが使いやすく、GMOインターネットグループの安心感や手数料の安さなどトレーダーにとってフレンドリーな仮想通貨取引所です。
今回は、そんなGMOコインの代表取締役社長である石村富隆氏にインタビューする機会をいただきました。
GMOコインの魅力や直近の業界の盛り上がり、今後の展望について語っていただきました。
GMOコイン代表取締役社長:石村富隆氏
インタビュアー:ひろぴー
取材日:5月21日
1.GMOコインの強み
ーー年初からアルトコインのレバレッジ取引や板取引が開始され、PCツールがリリースされるなど、他社と比較すると驚くべきペースでサービスがバージョンアップされています。その理由とGMOコインの強みをお聞かせください。
仮想通貨交換業者として、安心・安全というキーワードはもちろんですが、GMOフィナンシャルホールディングスとして取引コストを安くリーズナブルに!という方針があります。また、これまでの証券やFX事業のノウハウを生かして、売買や仮想通貨の送付などをできるだけスムーズに行えるように提供しています。銀行の入金手数料は無料ですが、仮想通貨の送付手数料も無料となっています。
また、取引サービスは取引所(現物取引、レバレッジ取引)、販売所、仮想通貨FXを提供しており、取引方式としては全て取り揃えていると言えます。
少額取引から、大口の取引、また投資初心者からFXトレーダーのような経験者まで、取引用途やユーザーに応じて幅広い使い分けができるようになっています。
ーー今年に入りレバレッジ取引所(レバレッジ取引)ツール「WebTrader」をリリースしたり、スプレッドの縮小や最大注文数量の引き上げなど、仮想通貨交換業者のなかではずば抜けたアップデートを行っていますね。4月以降の口座の申し込み状況はどうでしょうか。
口座のお申し込み数は3月と比較して非常に伸びており、5月には3倍程度にまで急伸しました。新規のお客様も増えていますが、以前に口座を開かれていた方が相場の盛り上がりを機に仮想通貨の取引を再開するというケースが多くなっています。
2.サービスやユーザーに関して
ーーGMOコインのユーザーはどういった方が多いのでしょうか。やはりGMOクリック証券を使っているFXトレーダーでしょうか。
取引量では、現状は仮想通貨FX取引の方が多くなっています。サービス開始時は、販売所と仮想通貨FXの2Way方式でしたが、取引所を始めるようになってから少額取引が増加しました。2019年に入りアルトコインの取引所サービス(現物取引、レバレッジ取引)も開始し、現在は取引所サービスに力を入れています。
仮想通貨FXや販売所で取引をされる方は、元々FXトレードをされていた方が多いのではないかという印象があります。こちらもできるだけ取引コストを下げるようにしており、毎週金曜日にはビットコインのスプレッドを100円に縮小するというチャレンジを行っています。
仮想通貨の相場が静かな時は、自動売買ができる取引所の出来高が伸びる傾向にあります。しかし相場が大きく動くと、GMOコインの取引量は他の取引所と比較して大きく伸びる傾向があります。
※5月29日に取引所取引(現物・レバレッジ)のAPIをリリースし、自動売買が可能となっています。
ーーやはり、大口の注文を入れても価格が動きづらい仮想通貨FXや販売所があるからでしょうね。決まった価格で一定の数量を売買できるという点はトレーダーにとって重要です。ちなみに、仮想通貨の送付手数料は無料となっていますが、実際に送付される人は多いのでしょうか?
実は仮想通貨の送付をされる方はかなり多くいらっしゃいます。アービトラージをされている方が他の取引所へ送付しているのだと思いますが、送付手数料は無料でできるだけ早く、リーズナブルな送付を目指していることが支持されているのだと思います。
3.今後の展望
ーー4月以降の相場の盛り上がりをどう感じていますか?
2018年11月に仮想通貨が急落した際も注目が集まり取引量が上昇しましたが、やはり価格が上昇した方が印象が良いですね。たしかに直近の口座の申し込み数は増えましたが、そもそも相場の低迷期もそれほど減っていませんでした。機関投資家の参入も増えるというような報道もありますし、今後は流動性が増し、安定したマーケットになるのではないかと感じています。
この相場の値動きを受けて、普段は外国為替FXの取引をしていた人が仮想通貨の取引を始めているという印象があります。いつでも取引ができるように、事前にお申し込みをいただければ幸いです。
GMOコインのサービスとしては、取引所を中心にサービス改善を目指していきます。国内の交換業者でも、今後は取引所サービスが重要となっていくのではないかと感じています。お客様からのご要望として、取引量の増加やAPIの提供などがあり、それらは順次対応しております。
※5月29日に取引所取引(現物・レバレッジ)のAPIをリリースし、自動売買が可能となっています。
ーー銘柄数の増加の要望も多いようですが、業界で交換業者の銘柄の取り扱いの申請ルールが始まってから、SBI・バーチャルカレンシーズでイーサリアム(ETH)しかないので、難しそうですね。個人的にはEOSやTXRのような時価総額が大きく、運営・開発がしっかりしている仮想通貨は投資はできるけど送付ができないという風にしてほしいですね。
そうですね。現物取引にこだわる必要はなく、デリバティブで売買だけできるというのは一案かと思います。新規の仮想通貨の取り扱い要望はメジャー通貨から誰も知らないようなマイナー通貨まで様々です。ご要望に応えたいという想いはありますが、調査や申請に膨大な時間も掛かってしまうというのが現状ですので、既存のサービスをより良くしていくことを目指しています。
まとめ
今回インタビューをさせていただいた石村社長は、とても物腰が柔らかく信頼できる印象を受けました。外国為替FX取引高で7年連続世界トップのGMOインターネットグループのノウハウを生かし、次々とサービスをリリースしブラッシュアップを続けています。
取材日から記事を書くまでの間にもAPIのリリースやアプリの機能追加など着々とバージョンアップされており、みんなの仮想通貨の取引所ランキングでも1位に輝いています。
仮想通貨の次の大きなイベントとしては、8月前半のライトコイン(LTC)の半減期や11月のリップル(XRP)のSwell2019があります。
GMOコインでは、両方の通貨のレバレッジ取引もできることから、それらのイベントで戦う取引プラットフォームとして選んでみてはいかがでしょうか。
※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。