ビットコインは連日の下落。テザー（USDT）の5000億円相当もの誤発行やトランプ米大統領がリブラなどのに否定的な見解をツイートしたことにより、12日の終値から3日で15万円ほど値を下げました。
猫の目のような早い相場展開が続いており、毎日大台が変わるほどの大きな価格変動が起きている状況です
前回の記事（激しい値動きのビットコイン、今後の行方は？）からまだ3日しか経っていませんが、自分を含め、上目線だったトレーダーの多くの目線が変わってしまったように感じます。土日は、目立った反発も見せずにずるずると値を下げていく状態が続きました。
15日の夜になり、ようやく反発を見せましたが、今朝になると119万円台で頭打ちとなり再び反落となっています。
この上昇が反転の初動になるか、一過性のショートカバーになるかどうか、今週の展開について考察していきます。
◇ビットコイン（BTC/JPY）4時間足チャート
ラインと移動平均線が多く少し見づらいかもしれませんが、一つひとつ解説していきます。
まずネックライン（ピンク色の枠）を割り込んだ後は、赤色のトレンドラインで下ヒゲをつけ反発。下抜けしてしまったチャネルラインに頭を抑えられています。この動きは、最近のビットコインのトレンド転換の際によく見られる動きです。
次に7月2日に反発した位置を通ったトレンドラインが3本引けますが、いったん反発しては下抜け、反発しては下抜けを繰り返しています。けっきょく、赤いトレンドラインが一番機能していますので、このラインは重要な節目だと考えられます。
仮にここを下に抜けてしまうと、100万円以外はチャネル下限の80万台円辺りまで節目がない真空状態になってしまいます。
現状では、110万円割れから120万円台での推移となっていますが、ここからの展開はどちらに向かっていくのかイメージしづらい状態です。
インジケーター的にも、下値を支えていた4時間足の一目雲、4時間足の200EMAを下抜けてしまっているため、4時間足レベルでも下降トレンドに入ってしまったと判断しています。
ここから再度上昇に転ずるのは、大手金融機関の参入や、批判されているリブラに対する好材料などが必要になってくるのではと考えます。
今日の日経では、フェイスブックの幹部が当局の意向に沿ってリブラを発行するという記事が見られましたので、公聴会は無難に通過するのかもしれません。
◇ビットコイン（BTC/JPY）2時間足チャート
2時間足を見てみると、綺麗な三尊天井を形成しています。
三尊天井はネックラインを割り込んだ時に完成すると言われています。ネックラインを完全に割込んだ後は節目として機能しており、ここを上抜けすることができない限り下落トレンドという見方ができます。
三尊天井が完成した場合、ヘッドからネックラインまでの値幅が下落の値幅と同じになると言われています。そのため下値の目途としては、25万円ほど下の95万円辺りを想定できます。
ビットメックス（BitMEX）のランカー
ボラティリティの大きなビットコインですが、取引のヒントとしてコインファーム（https://coinfarm.online/）というサイトで大手レバレッジ取引所ビットメックス（BitMEX）のトップランカー（パフォーマンス上位23名）のポジションを見ることができます。
トレードの上手な方のポジションだからといって、真似をしていると勝ち続けられるわけではないですが、このランカー達のポジションが大きく傾いた場合、かなりの確率でその方向に大きく動くことが確認できています。
例えば、1週間ほど前からほぼ全員が売りポジションを保有していたので、買っておくのはちょっと警戒が必要かなという感じです。結果的にビットコインが大きく下落したことはご存知の通りです。
16日午後15時時点において、買っているランカーは3人しかいないため、ここから買ってみようと思っている方は、こういった情報を参考にしてみるのも良いかと思います。
※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。