7月22日(月)は変化日です。前回の変化日であった16日がビットコインが120万円から100万円まで下落したため、今日も相場の流れが変わりやすい可能性があります。特にNY市場に注目です。
昨晩からビットコインを少し売っていますが、基本的にポジションの多くはUSDCで待機しています。
値動きの激しい相場ですので、じっくりと買いのチャンスを待ちたいと思います。2019年の上昇の半値戻しである94万円付近になれば本格的に買い出動したいと思います。
マーケットのポジション動向
さて、ここでビットフィネックス(Bitfinex)のポジションを見てみましょう。
出所:bullbearanalyzer
ロング比率がこの1カ月間非常に高い比率で推移しています。
買い比率はまだ80%近くあり、上がったところはコツコツ売られるように思えます。
日本のドル円ポジション比率もおおよそ60%前後で推移することが多く、一般的な買い思考の投資家が参入していても、60%ぐらいの比率でキープできるとちょうど相場も拮抗するようになっています。仮想通貨の場合は少し高い70%程度だと言われていますが、ビットフィネックスは80%前後。さすがに高いのではないかと感じます。
この買いポジションは120万円前後では解消されやすいと思われるため、しばらくは100~120万円程度のレンジ相場ではないでしょうか。
ビットメックス(BitMEX)のロングとショート比率は、預け入れる証拠金がBTCのため少しショートの比率が高くなる傾向にあります。相場が下がったところは彼らの利益確定が入りやすいため、なかなか大きな急落も発生しないのではないでしょうか。
今週の材料
今週は材料が豊富なため、確認しておきましょう。
難易度調整
7月23日に、ビットコインのマイニング難易度調整が予定されています。前回の7月9日は、難易度が過去最高に達し前回値比較で14%も高い伸びとなりました。ただし、平均ハッシュレートは64.85 EH/sと高い数値を示し、マイニングの活況ぶりが見てとれました。
出所:BTC.com
ハッシュレート次第ですが、前回の難易度の際の価格140万円と現在の価格を比べると115万円のため、今回は難易度は上がりづらいのではないでしょうか。
ビットメックス
ビットメックスが米国人ユーザーに利用させているとの疑惑が掛かっています。
参考:CFTCがビットメックスを調査、米国人の取引容認で違反か(7/19)
仮想通貨の懐疑論者で知られるドクター・ドゥーム氏は、かなりビットメックスに批判的です。このニュースを受けて、ビットメックスからの資産流出が起きています。
アーサー・ヘイズCEOは米国人ユーザーをブロックしていると1月に表明しており、VPN接続の可能性が高いでしょう。KYCの見直しやレバレッジの引き下げが行われる可能性があります。
バックトのユーザーテスト
現地時間22日(日本時間23日午前中ごろ)に米国バックト(Bakkt)のユーザーテストの開始が予定されています。本格スタートが9月以前という予想も出ており、その時期がいつになるかどうかに注目です。
参考:バックトのビットコイン先物、「7ー9月期に立ち上げ見込み」
テザー問題
テザー(USDT)を巡る裁判の公判は7月29日に予定されています。テザー社がニューヨーク州側の意見に反論することが予想されており、その提出期限は7月22日までとなっています。これまで対立してきたために、まだまだ波乱材料となりそうです。
参考:ニューヨーク拠点のメトロポリタン銀行、2018年にテザーの法人口座を閉鎖
夏枯れ相場など全く感じられない仮想通貨市場。突発的な値動きも多く、思わぬところで資産を減らしてしまう可能性もありそうです。上に挙げたイベントに注意しつつ、キャッシュ比率を多くして投資タイミングを待ちたいと思います。
※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。 投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。