今回はブロックチェーン学習サービス「PoL」を運営する株式会社techtecのCEO 田上智裕氏にインタビューを行いました。PoLが立ち上がった背景、PoLトークンの上場について、今後のビジョンなど様々なお話を伺いました。

「1万円札という紙に、1万円の価値がある」、「良い大学に入れた人が、その後有利に生活を送れる」などは、信頼性がかなり抽象的だと思っています。

例えばエンジニアって、学歴が無くても優秀な人が多いと思うんです。なのでもっと本質的な価値を証明するために、ブロックチェーンは活かせるんじゃないかと思います。

“学歴”よりも”学習した経歴”の方が間違いなく価値として高いと思います。

-田上氏

 

―コイン東京
本日はよろしくお願いいたします。田上さんはリクルートのご出身ですよね。


―田上氏
はい、リクルートでブロックチェーンのR&Dに一年半ほど携わっていました。その後、株式会社techtecを立ち上げて、現在ブロックチェーンの学習サービス「PoL」を運営しています。

―コイン東京
「PoL」の構想はリクルート時代からあったのでしょうか。


―田上氏
リクルートに在籍していた当時から、ビジネス向けのブロックチェーン学習プラットフォームが必要になると思っていました。

理由は、ブロックチェーン業界はエンジニアだけでなく、ビジネスサイドの方にも『ブロックチェーンの知識』が必要になりますよね。エンジニアはソースを読めば学習ができるのですが、ビジネスサイドの人はそうもいきません。

そこで「本当はエンジニア向けではなく、ビジネスマン向けの学習サービスが必要なんじゃないか」と感じ、構想を練っていました。

―コイン東京
そうだったのですね。ブロックチェーンの「学習項目」は、どういった視点で作り上げていったのでしょうか。


―田上氏
多くの方は、最初からブロックチェーンとは何なのかということを知ろうとするのですが、ブロックチェーンの仕組み自体を最初から解説すると少々ハードルが高いので、まずは実際の事例である仮想通貨の話から始めて、順を追って理解できるような構成にするよう心がけています。

今後は、P2Pやトランザクションなど、ブロックチェーンを構成する全ての要素を解説できるようなカリキュラムを追加していく予定です。

―コイン東京
直近で言うと、Devconのコンテンツも追加されますよね。


―田上氏
PoLでは「英語コース」という、コーチングサービスがリリースされています。コインマーケットキャップの上位100通貨のホワイトペーパーを元に、ブロックチェーン業界で使われる実践的な英語が学べるような仕組みです。

Devconが日本の大阪で開催されることが決定したとき、英語コースと組み合わせてカリキュラムを提供できないかと考えていました。 その時にNeutrinoの服部さんからDevconに向けて「何か一緒にやりませんか」と声をかけて頂き、急ピッチで独自のカリキュラムを作ることになりました。Devconはブロックチェーン業界の中で非常に重要なイベントなので、今後の盛り上がりに繋げられるよう、日本での認知を広げていきたいと考えています。

―コイン東京
ありがとうございます。とても楽しみですね。
ちなみにですが、6月にはユーザーが学習することによって獲得できる『PoLトークン』を発行したと思うのですが、ユーザーの行動に変化は現れましたか。


―田上氏
主な目的はユーザーの再訪率を高めることにあったのですが、6月13日の発行から既に再訪率は4倍以上に増えており、感覚的には大成功だったのではないかと感じています。

―コイン東京
4倍の変化はすごいですね。きっと「トークンが欲しい」というだけでなく、学習サービスとして優れているからこそですね。

ちょっと発言しづらいとは思うのですが『PoLトークン』の上場の可能性はあるのでしょうか。


―田上氏
ブロックチェーンの強みの一つとして「トークンが発行できる」ところだと思います。ただの”ポイント”として活用するだけだと、あまりブロックチェーンを使っている意味は無いと感じています。現時点では断言はできないのですが、上場に関してはこれからの規制・スケーラビリティ・オラクル問題などを見ながら、選択肢の一つとして考えていきたいと思っています。

―コイン東京
ありがとうございます。少し話は逸れるのですが、田上さんは注目しているプロジェクトなどありますか。


―田上氏
プロジェクトという訳ではありませんが、オラクル問題について注目しています。ブロックチェーンは記録された情報の改ざんは難しいですが「記録された時点での情報が本当に正しいのか」ということは担保されていないですよね。

例えばPoLでは学習履歴を作っていこうと思うのですが、最初に記録されている情報がそもそも間違っていると、その情報自体の価値が一切なくなってしまうのです。ブロックチェーン技術が発展するうえでかなり重要な課題になってくると思います。

―コイン東京
確かにそうですね・・・。そのオラクル問題に対して、現状どんなソリューションが出来ているのでしょうか。


―田上氏
様々なプロジェクトを見ていると「こういった方向の解決策になるだろう」と感じたものが2つあります。

まず一つは、完全な分散型は不可能という話があります。それを前提に複数のノード、2つや3つではなく、100以上のノードが情報の正確さを担保しあうというものです。日本ではあまり進んでいませんが、イギリスやマレーシアなどの国ではこの方法が浸透しつつあります。政府や大学などがノードになっているのです。

二つ目は、予測市場のAugarのように、記録する情報が正しいか正しくないかを投票を行って決めるというものですね。

―コイン東京
なるほど、そういったソリューションによって、しっかりとブロックチェーンの信頼が担保されるんですね。


―田上氏
第三者を弾いて、信頼に価値を持たせるのがブロックチェーンだと思っています。つまり信頼が崩れてしまうと全く意味をなさないです。完全に嘘を排除しないとプロダクトが作れないかなと思っています。

世間だと「銀行を排除できる」「手数料が下がる」という所にフォーカスされているのですが、そこはあまり個人的には注目していないです。もっと本質的な価値の証明に活用できると思っています。現代では「1万円札という紙に、1万円の価値がある」、「良い大学に入れた人が、その後有利に生活を送れる」などは、信頼性がかなり抽象的だと思っています。

例えばエンジニアって、学歴が無くても優秀な人が多いと思うんです。なのでもっと本質的な価値を証明するために、ブロックチェーンは活かせるんじゃないかと思います。“学歴”よりも”学習した経歴”の方が間違いなく価値として高いと思います。

―コイン東京
ありがとうございます。
それでは最後の質問になるのですが「PoLの今後の展望」「田上さんの個人的な展望」の二つを聞かせて頂きたいです。


―田上さん
PoLに関しては、現在ブロックチェーンの基礎的なカリキュラムはほぼ提供できているので、今度はブロックチェーンの具体的な活用事例を学べるカリキュラムを充実させることが短・中期的な目標ですね。長期的な目標としては、ブロックチェーンを知っている人も知らない人も、誰しもが知見を深めて頂けるような学習プラットフォームにしていきたいですね。また、国内だけではなくグローバルに展開することも目指していこうと考えています。

個人としては海外に出ていきたいですね。世界の中心であるアメリカに行きたいと思っています。やはりマーケットが大きいですし、ブロックチェーンは特にグローバルな分野なので、あまり日本にとどまる理由は無いと思っています。

 

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