11月6日、コインチェックが仮想通貨を自動で積立できるサービス「Coincheckつみたて」を開始しました。
これはビットコインをドルコスト平均法で毎月購入していき、価格変動が激しいとされるビットコインでも相場の急変動に左右されない長期的な資産形成ができるという。
なお、積立金額は1万円以上10万円以下の範囲で、1000円単位での設定が可能だそうです。
参考:Coincheck(コインチェック)が仮想通貨の積立サービスを開始
NISAでも積み立ては人気のサービスで、つみたてNISAという制度もできたほど!かつてはZaifが積み立てサービスを行っていましたが、その時もユーザーの10人にひとりが利用するほどの人気だったようです。
コインチェックの検証によると、2018年10月より積み立てた場合、日本円を貯金するよりも1.8倍の利益になるとしています。
激しい値動きが苦手な人でも、自動で積み立ててくれるサービスであれば利用したい人も多そうですね!
ビットコインの積み立ては利益が出るのか?
しかしながら、ここで気になるのはビットコインの積み立ては利益が出るのかということ。
長期的にビットコインは上昇しているので、誕生以来では計算せずとも答えは出ます。ただそれでは意味がないので、今回は一番積み立ててはいけない時期であろう2018年1月から積み立てた場合はどうなったのかを検証したいと思います。
◇積み立ての条件
開始時期:2018年1月1日始値(午前9時)
購入時期:毎月1日午前9時
これに、3つのパターンで検証します。
1.日本円を10万円ずつ積み立て
2.0.06BTCを毎月積み立て
3.10万円でビットコインを購入(ドルコスト平均法)
こうすることで、どの購入方法が利益になったのかが分かります。
積み立て開始時の10万円が0.06BTCのため、BTCの積み立て購入基準を0.06BTCとしました。
さて、どの購入方法が最終的に利益となったのでしょうか?
ビットコインの積み立て表(2018年1月1日~2019年11月1日)
年月 | BTC価格 | 現金 | 積立 | ドルコスト平均 |
2018年1月 | 1,673,600 | 100,000 | 0.060 | 0.060 |
2018年2月 | 1,108,950 | 200,000 | 0.060 | 0.090 |
2018年3月 | 1,105,890 | 300,000 | 0.060 | 0.090 |
2018年4月 | 744,025 | 400,000 | 0.060 | 0.134 |
2018年5月 | 101,790 | 500,000 | 0.060 | 0.982 |
2018年6月 | 816,163 | 600,000 | 0.060 | 0.123 |
2018年7月 | 708,311 | 700,000 | 0.060 | 0.141 |
2018年8月 | 861,923 | 800,000 | 0.060 | 0.116 |
2018年9月 | 777,000 | 900,000 | 0.060 | 0.129 |
2018年10月 | 750,359 | 1,000,000 | 0.060 | 0.133 |
2018年11月 | 711,323 | 1,100,000 | 0.060 | 0.141 |
2018年12月 | 451,335 | 1,200,000 | 0.060 | 0.222 |
2019年1月 | 406,377 | 1,300,000 | 0.060 | 0.246 |
2019年2月 | 370,750 | 1,400,000 | 0.060 | 0.270 |
2019年3月 | 423,116 | 1,500,000 | 0.060 | 0.236 |
2019年4月 | 453,198 | 1,600,000 | 0.060 | 0.221 |
2019年5月 | 587,076 | 1,700,000 | 0.060 | 0.170 |
2019年6月 | 927,185 | 1,800,000 | 0.060 | 0.108 |
2019年7月 | 1,174,041 | 1,900,000 | 0.060 | 0.085 |
2019年8月 | 1,098,693 | 2,000,000 | 0.060 | 0.091 |
2019年9月 | 1,020,275 | 2,100,000 | 0.060 | 0.098 |
2019年10月 | 898,258 | 2,200,000 | 0.060 | 0.111 |
2019年11月 | 988,362 | 2,300,000 | 0.060 | 0.101 |
平均価格と合計 | 789,478 | 2,300,000 | 1.380BTC | 4.099BTC |
金額 | ※計算価格:95万円 | 230万円 | 1,310,764円 | 3,893,773円 |
※2019年11月1日のビットコイン価格
さて、この間のビットコインの平均価格は78万円程度です。
そのため、11月1日時点の価格はそれを上回っているため、結果的にビットコインの単純な積み立ては利益となったことになります。もし平均価格を上回っていると、高値でたくさん買い過ぎたということになります。
この間、ビットコインの高値は203万円、安値は35万円台、高低差168万円とかなりのボラティリティがあったことが分かります。
最終的に、ビットコインを積み立てた結果は以下の通り
- ビットコインの積み立て:1.380BTC=131万764円
- ビットコインのドルコスト平均法:4.099BTC=389万3773円
結果的に、圧倒的にドルコスト平均法が利益を出したこととなりました。
その差は、日本円の積み立て(230万円)と比較しても160万円ほど上回っています。
これは驚きの結果となりました。
つまり、過去のどの時点においてもビットコインをドルコスト平均法で購入していけば、現在までにおいて負けることはない、と言えることとなります。
ドルコスト平均法恐るべし!
コインチェック積み立ては、手数料も無料ですので、気になった方は申し込んでみてはいかがでしょうか?