ビットコインはここ1カ月70~80万円のレンジで推移。
週明けは原油価格の急落により株式市場が波乱状態となり仮想通貨にも波及しました。ただ昨日の原油安には反応は鈍く、ビットコインは1万円程度の下押しとなり明け方にかけて反発しています。このあたりは、5月前半に迫った半減期への期待が高まっていると言えそうです。
さて、海外では新規感染者数が鈍化していると伝わっており、新型コロナウイルスによる感染は徐々に収束に向かっているのかもしれません。トランプ大統領は連日、ロックダウン解除を検討するといった旨の発言しており、株式市場は原油価格と経済活動再開に向けての思惑で上下する展開になっています。
参考:トランプ大統領 クオモNY州知事と生産的な話し合いを行っている(みんかぶFX)
著名投資家であるラリーウィリアムス氏は、金相場の転換期は23、24日あたりだと発言しています。そうなると、金価格に連動しやすいビットコインは今週末あたりに底打ちとなり、再び切り返す可能性も大いに考えられるでしょう。
出来高はレンジの中心に集中
さて、目先の動きは需給分析も大事だということで、出来高動向を分析してみましょう。
トレーディングビューの出来高プロファイルを利用し、価格情報はビットフライヤーとなっています。
参考:TradingViewの出来高プロファイルの使い方や設定方法を図解
出来高取得期間:4月1日~4月22日
出来高が一番多いのが、レンジの中心である74万円付近でした。その上は、4日間もみ合っていた価格帯の76万円付近となっています。意外にも、レンジの上限である78万~80万付近には滞在時間も短かったことから出来高は大きくありません。買いでつかまっているポジションが降ってこなければ、するっと上昇するのかもしれません。
※価格帯の一つが全体の出来高、色分けされている左側(黄色)が新規売り、右側(青色)が新規買いの比率。表示されている期間の7割の出来高が濃い色
TAOTAOのトレードブロッターをチェック
TAOTAOのユーザーのポジション動向が分かる情報ツールである「トレードブロッター」を見てみましょう。
出所:trade-blotter.taotao-ex.com
銘柄はビットコイン(BTC/JPY)のレバレッジ取引。
左側が、TAOTAOユーザーの未決済ポジション。右側が指値情報となっています。
未決済ポジションを見ると、70万円以下に売りポジションが200BTC以上残っており、売りでつかまっているトレーダーが圧倒的に多いようです。これは相場が上昇した時のショートカバー誘発要因であり、下落した際にはやれやれの買戻しによる反発要因です。
指値の状況を見ると、80万円付近では330BTCの売り注文があり、一度に抜けていくのは難しい様子。
こういった出来高とポジション状況を見ると、もうしばらくレンジ相場が継続しそうです。
出来高プロファイルを見ると、65万円以下のポジションはあまりないようなので、目先は65~70万円のレンジ相場になるのかもしれません。
ビットコインの過去24時間の売買代金は約3兆4000億円と、ここ1週間では盛り上がっております。 78万円まで上昇した場合、過去3回(13日、19日、20日)は短時間の反落となっていますので、滞在時間を伸ばせるかどうかに注目です。