最近でも、中南米諸国などで新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。この地域で最もGDPが高いブラジルの感染者数が最多で、メキシコ、アルゼンチンと続くのですが、感染の勢いが止まらない状況です。

ナスダックが史上最高値を更新するなか、このあたりの動きが気になるところです。

105万円付近に出来高が集中

さて、ビットコインは横ばいで推移しており、上を攻めあぐねているという状況。目先の動きや需給分析を、いつものように出来高動向から分析してみましょう。

トレーディングビューの出来高プロファイルを利用し、価格情報はビットフライヤーとなっています。

▼ビットコイン4時間足チャート

参考:TradingViewの出来高プロファイルの使い方や設定方法を図解

出来高取得期間:5月20日~6月10日

出来高が一番多いのが、直近の価格帯である105万円付近です。その上は、徐々に縮小しており6月の高値である110万円付近は大きくありません。107万円付近では売りが優勢となっており、レンジ売買を行っているトレーダーが多そうです。値動きがなくなってきているだけに、どちらか抜けた方向に大きく動きそうですね。

▼出来高プロファイルの見方

※価格帯の一つが全体の出来高、色分けされている左側(黄色)が新規売り、右側(青色)が新規買いの比率。表示されている期間の7割の出来高が濃い色

TAOTAOのトレードブロッターをチェック

TAOTAOのユーザーのポジション動向が分かる情報ツールである「トレードブロッター」を見てみましょう。

出所:trade-blotter.taotao-ex.com

銘柄はビットコイン(BTC/JPY)のレバレッジ取引。

左側が、TAOTAOユーザーの未決済ポジション。右側が指値情報となっています。

未決済ポジションを見ると、105万円以上に買いポジションが200BTC以上残っており、買いでつかまっているトレーダーが圧倒的に多いようです。これは相場が上昇した時の投げ売り誘発要因であり、上昇した際にはやれやれの売りによる下落要因です。

 

一方で指値の状況を見ると、100万円割れに買い注文、上は110万円付近に同じ規模の売り注文があります。

これらの出来高とポジション状況を見ると、上昇した場合はまずは107万円、越えて110万円が節目に。下落した場合は、103万円付近、割り込んで99万円付近で反発といった値動きになりそうです。

 

ビットコインの過去24時間の売買代金は2兆4000億円程度と、かなり縮小しています。ドル円の下落に押されるのか、株式市場から資金が回ってくるのか悩ましいところですが、値動きが出現していることから、動き出すとダイナミックな相場となりそうです。