ビットコインが動きません。

日足チャートにボリンジャーバンドを表示させるとよく分かるのですが、6月3日以降は95万円から100万円後半に収まっており、毎日1万円動くかどうかのボラティリティとなっています。

出所:TAOTAO

ここまで値動きが小さくなると、取引は難しくなりますね。ハッシュレートは上昇しているため、そろそろ動き出してほしいものです。

参考:止まらないビットコインのハッシュレートの上昇

目先の動きや需給を、いつものように出来高動向から分析してみましょう。

トレーディングビューの出来高プロファイルを利用し、価格情報はビットフライヤーとなっています。

▼ビットコイン4時間足チャート

参考:TradingViewの出来高プロファイルの使い方や設定方法を図解

出来高取得期間:5月20日~6月10日

出来高が一番多くなっている価格帯は、現在価格である99万円付近です。その上は、100万円を超えると半減し、102万円以上は徐々に縮小しています。レンジ売買を行っているトレーダーが勝ちという相場のようですね。

ここまで値動きが小さくなっているのは2018年1-2月以来となります。どちらか抜けた方向に大きく動きそうですね。

▼出来高プロファイルの見方

※価格帯の一つが全体の出来高、色分けされている左側(黄色)が新規売り、右側(青色)が新規買いの比率。表示されている期間の7割の出来高が濃い色

TAOTAOのトレードブロッターをチェック

TAOTAOのユーザーのポジション動向が分かる情報ツールである「トレードブロッター」を見てみましょう。

出所:trade-blotter.taotao-ex.com

銘柄はビットコイン(BTC/JPY)のレバレッジ取引。

左側が、TAOTAOユーザーの未決済ポジション。右側が指値情報となっています。

未決済ポジションを見ると、100万円以下の売りポジションが190BTC以上残っており、買いでつかまっているトレーダーが多いようです。これは相場が下落した時の投げ売り誘発要因であり、上昇した際にはやれやれの売りによる下落要因となります。

 

一方で指値の状況を見ると、90万円前半割れに買い注文、上は103万円付近に同じ規模の売り注文があります。

これらの出来高とポジション状況を見ると、上昇した場合はまずは103万円、越えて109万円付近が節目に。下落した場合は、97万円付近、割り込んで93万円付近で反発といった値動きになりそうです。

 

ビットコインの過去24時間の売買代金は2兆円割れと、6月よりも2割ほど縮小しています。2018年以降にビットコインの値動きが停滞した期間は、最長で2カ月ですから、長くても8月には動き出しダイナミックな相場となるのではないでしょうか。