8月2日に、ビットコイン(BTC)は128万円まで、イーサリアム(ETH)は2019年の高値である3万9000円を突破し、一時4万4000円付近まで急騰しました。

しかし、その直後に仮想通貨市場は急落。レバレッジポジションのストップロスをトリガーすると、ビットコインはわずか10分間で126万円から112万円まで急落しました。

この間に、BitMEXで清算されたポジションは1500億円にも上りました。為替市場でもこういった値動きは起こるのですが、ここまでの変動は滅多に起こりません。そう考えると、仮想通貨市場はつくづく流動性が低い市場だと感じざるを得ません。この急落でビットコインの時価総額は2兆円が消し飛びました。

これで上昇相場は終わってしまったのでしょうか?

今後の展開を予想したいと思います。

緩和マネーが支える

今回、ビットコインが上昇に転じたのは、イーサリアムのアップデートやリップルの地域版Swellが市場をけん引した他に、米国で現金給付が再び行われるとの思惑から反応したこともありそうです。

事実、4月16日に現金給付が行われた日にビットコインは10%以上も上昇。コインベースCEOのブライアン・アームストロング氏は、自身のツイッターで、1200ドルちょうどの入金及び、ビットコインを購入する割合が増えた思われる画像をツイートしました。

また仮想通貨ファンド、グレイスケールの預かり資産は、過去2週間で10億ドルも増加するという人気ぶりです。

 

つまり、金融緩和=ビットコインの上昇と捉えて良さそうです。今後、新型コロナウイルスの第2波に対する金融緩和が発動された場合、バブル的な相場を形成する可能性があります。7月27日に米与党・共和党は、新型コロナウイルスで打撃を受けた経済を立て直すため、1兆ドル(約106兆円)規模の追加支援策を盛り込んだ法案を提案しており、目先はこれがいつ合意されるかどうかに注目です。

特に9月はFRBの動向が注目されており、米大統領選2カ月前ということもあり、何かしら大きな発表を行う可能性は高いのではないでしょうか。もし、なにかしらの緩和策が発表されれば、ゴールドは史上最高値をさらに超えていくと思われます。ゴールドETFへの資金流入も好調であることが分かっており、個人的には4000ドルぐらいまでは中期的に到達してもおかしくはないと考えています。個人投資家の資金流入は、まだまだこれからではないでしょうか。

ここからは、アルトコインが戻りきらず、ビットコインだけ戻りが強いようなら、アルトドレインのターンとなるでしょう。その場合は、ビットコインに資金回帰となりますので、そのチャンスを待てば良いと思われます。低いレバレッジでビットコインのロングをスイングトレードするのが良いのではないでしょうか。

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