トレードブロッターは、TAOTAOのビットコインレバレッジ取引におけるユーザーのポジションや注文状況のデータレポートです。

ユーザーのポジション情報を提供しているのは、国内ではTAOTAOだけです。相場分析においても役立つ情報なので、トレードブロッターを見るためだけに口座を持っておいても良いでしょう。

この記事では、トレードブロッターの見方や使い方について紹介します。

トレードブロッター(TradeBlotter)とは

トレードブロッター(TradeBlotter)とは、ビットコイン(BTC/JPY)のレバレッジ取引に寄せられる、注文と決済情報を棒グラフで確認できる情報レポートです。

出所:TAOTAOトレードブロッターの見方や使い方

TAOTAトレードブロッターの見方

トレードブロッターには、以下2つの注文情報と、決済情報が掲載されています。

  1. 未決済建玉情報
  2. 指値情報
  3. 歩み値

未決済建玉情報

未決済建玉情報には、建玉情報(ポジション情報)が価格帯ごとに表示されています。例えば「\1,000,000」に表示されている建玉数は、「\1,000,000~\1,050,000」に該当するポジションが算出されています。

出所:仮想通貨取引所TAOTAOがレバレッジ取引にオススメな3つの理由

TAOTAユーザーのポジション状況は、トレードブロッターを使っているユーザーから丸見えなのです。むしろトレードブロッターを使わないと情報量的には不利と言えるかもしれません。

トレードブロッターの画面左では、未決済縦玉情報つまり顧客のポジション状況が一目でわかります

例えば上の画像では、80万円から85万円の価格帯に約1億1360万円分の買いポジションを保有している人がいることが分かります。ちなみにこの時のビットコインの価格は、77万円前後でしたから、今後価格が下落したらこのポジションを保有している人達が損切りをして、さらに価格が下がることが予想されます。

いつも出来高分析の記事(乱高下のビットコイン、121万円の突破で再び上昇トレンドか)で解説しているのですが、筆者は基本的に損失を抱えているポジションの逆に推移することが多いと考えています。

例えば、損失を抱えてしまったポジションを保有している時に、どんどんと相場は逆行。たまらず損切りを行ったタイミングで相場は反転という経験がある人は多いのではないでしょうか。未決済建玉情報は、そんな投資家心理を表していると言えます。

 

未決済建玉情報の注意点は、あくまでポジション状況なので、これだけで価格推移を予測するのは難しいと言えます。しかし次に紹介する「指値情報」を見れば、決済予測が立てやすくなります。

指値情報

出所:仮想通貨取引所TAOTAOがレバレッジ取引にオススメな3つの理由

指値情報には、顧客の現在の注文状況が表示されています。また指値と逆指値の両方が表示されているため、見方を覚えれば新規の予約注文からユーザーの利益確定や損切りまでもが推測できます。つまり今後の売買動向が予想できると言えます。

注文数量が多い価格帯(長く伸びているグラフ)では、価格の伸びが鈍化したり逆に急変動する可能性が高いため、注意しておきましょう。

歩み値

歩み値には、直近の約定履歴が表示されています。例えば歩み値から約定履歴を追い、直近の売買傾向をつかむといった活用ができます。

ただし、歩み値は多くの取引所でも開示されているため、情報の優位性や重要性は「未決済建玉注文」や「指値情報」と比べると低いと言えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

TAOTAOのポジション動向は、グローバルではかなり小さな規模ですが、それでも投資家の状況を反映しています。それは、毎月出来高分析をしている筆者が良く分かっています。

相場が大きく上昇した際に、ここからまだ上がるのか、それとも反落するのかを分析をする際に、トレードブロッターをチェックしてみてください。