海外大手取引所のビットコインOI(Open interest)未決済ポジションがじわじわと上昇中です。
参考資料をごらんください。
この2カ月間は100万円を挟んだ小動きな相場となっておりますが、市場ポジションはしっかりと積み上がっているようです。
ボリンジャーバンドを見ると奇麗なスクイーズが発生しています。ブレイクアウトの値動きは非常に楽しみですが、下方向に動くと多くの投資家はかなり苦しむことになりそうです。
取引所別に見てみると、BitMEX、バイナンス、Huobi Globalが右肩上がり。そして最近人気のBybitも大きく上昇中です。OKcoinは高止まりといった感じでしょうか。BiiMEXの取引高の回復は遅れているようですが、他の取引所にユーザーが引っ越しをしているようです。レバレッジ取引においても、着実にシェアを伸ばし始めているのがバイナンスだと分かります。
BNBの上昇も著しいため、かなり業績が良好になってきている証拠かもしれません。
さて、これらを合算した取引高と未決済建玉の数値をみてみましょう。
先ほどの取引所の取引高を合算した数字では、2月を上回っており、買いも売りもしっかり溜まっているように見えます。レンジ相場が続いたため、損切りにヒットしていない未決済ポジションが膨れ上がってきているのでしょう。
ここ最近のアルトコインの上昇は歓迎すべきことで、このあとBTCやETHに資金が流れてくるタームとなれば、主要仮想通貨の上昇が目立ってくるでしょう。特に毎年8月ごろは、ビットコインが上昇し、アルトコインは横ばいであることが多いため、今年もそういったアノマリー的な値動きに注目しております。
動き出すきっかけとしては、EU復興財源や米国などのさらなる金融緩和でしょうか?
米・大手ロビンフッドでは、四半期で300万の新規口座開設があったそうです。この背景には、定額給付金を投資に回しているようで、ここで仮想通貨が盛り上がれば、一気に資金はBTC市場に流れてくるでしょう。同じように、コインベースにも給付金と同額の1200ドルの入金が目立った日があったことから、侮れません。つまり、追加の給付金の動向が相場を動かす材料になる可能性も高いと言えます。コインベースに上場している主要仮想通貨には、特に注目したいです。