金曜日は、ビットメックス(BitMEX)が起訴され、加えて米トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染するというダブルパンチにより、仮想通貨相場は全面安となりました。

しかし、ビットメックスはすぐさま声明出し、米国の法律は順守しており、取引プラットフォームが正常に稼働し、顧客資金は安全である旨を公表しました。

参考:仮想通貨市場にビットメックスと米トランプ大統領のダブルショック!

NY市場は、トランプ大統領の健康面が深刻ではないことが好感されたのか、株式市場は一時プラス圏に浮上。それとともに、仮想通貨相場も上昇に転じ下げ幅を縮める展開となりました。

止まらないビットメックスからの資金流出

この週末で、ビットメックスからは4万5000BTC(約473億円)が引き出されたとされており、それらの半分はジェミニ(Gemini)とバイナンス(Binance)、OKEx、フォビ・グローバル(Huobi Global)に入庫したようです。これもあり、BNBを筆頭にOKBやHTなどの取引所トークンは堅調に推移しています。

◆バイナンスコイン(BNB/JPY)の4時間足チャート

なお過去6カ月においても、ビットメックスからは10万BTC以上の引き出しがあり、いよいよデリバティブ取引所の王座から降りることになりそうです。

トランプ大統領は退院へ

トランプ大統領は74歳と高齢であることから病状が心配されていましたが、ツイッターなどで元気な姿を発信。4日には、主治医が「すべて順調にいけば月曜にも退院」と報じられると、ビットコインは上昇に転じました。



ただし、先行してリップル(XRP)が上昇していたために、これに引っ張られた可能性の方が高いのかもしれません。10月15日と16日はリップルの世界的イベントであるSwellの開催が予定されています。

◆リップル(XRP/JPY)のチャート

さて、9月末の時点では例年の株安時期であるため、仮想通貨市場もリスクオフシナリオを考えていました。また、筆者が重要視しているアストロロジーとして10月16日の新月も意識しているのですが、悪材料が連続しても相場は下がりきりません。ジョー・バイデン候補が大統領になったとしても、市場はある程度折り込んでおり、相場変動は少ないのかもしれません。

トランプ大統領がコロナから早期に回復すれば、共和党内は団結感が生まれ、勢いづくのではないでしょうか。強い大統領をアピールすることもでき、再選の可能性が飛躍的に上昇するようにも思えます。浮動票の多くも流れるのではないでしょうか。

悩ましいところですが、Swellが終了する16日まではリスクオンが続くように思います。

昨年はほとんど動きがなかったSwellですが、今年オンラインで先行して開催されたSwell Regionでは相場は大きく反応。7月末に21円だったリップルは、8月3日には50%以上の上昇となる33円台を付けました。


類似アルトコインであるステラルーメン(XML)も上昇しやすいため、こちらにも注目しておきたいところです。