10月8日午後10時ごろ、ビットコインが急騰しました。原因は、米決済大手であるスクエア社が会社資産の1%にあたる5000万ドル(約53億円)で、4709BTCを購入したと発表したためです。

購入理由は、資産運用を目的とした長期投資だそうです。 なお、同社はビットコインの売買アプリも提供しています。

スクエア社の声明

我々は、仮想通貨は経済的パワーを手に入れ、またグローバル通貨システムに参加する手段を提供してくれると信じている。そしてそれは会社の目的と一致している。


さて、これを受けてビットコインは112万円台から115万円台まで上昇しました。

◆ビットコイン(BTC/JPY)30分足チャート

先週、ビットメックスが告訴されて相場が崩れてしまいましたが、その前の水準に戻ってきました。

116万円付近は、ビットコインへ投資(約450億円)している企業として有名なマイクロストラテジーの建値付近とされており、9月の急落以降レジスタンスラインとなっています。

 下値は切りあがっており、この材料で上抜けられるかどうか注目が集まります。

なお、ハッシュレート分析では、ビットコインの理論価格は108万円付近。暗号資産の市場分析で有名なウィリー・ウー氏が考案した指標NVTでは、106万円付近が妥当価格となっています。


また、最近落ち込んでいた仮想通貨市場の売買代金は12兆円を回復。過去24時間のビットコインの売買代金は3兆8000億円程度となっています。

OMG、IOSTといったここ最近国内交換業者が取り扱いを始めたアルトコインも好調に推移しており、スクエア社のビットコイン購入のニュースは、マイクロストラテジー社の時よりも良い反応となっているようです。


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