12月17日のビットコイン相場は、245万円まで上昇。対円の史上最高値である237万8320円を突破し、3年ぶりの新値をとることとなりました。一時は230万円まで値を下げたものの、今日は239万円まで反発しています。
仮想通貨(暗号資産)市場の時価総額は、66兆7000億円に増加。ビットコインの24時間の売買代金は6兆8000億円と、11月に200万円を突破した時よりも盛り上がりをみせています。
連日のビッグニュースも止まりません。
コインベース株式公開を準備
12月17日に、米大手仮想通貨取引所であるコインベースが新規上場を準備していると報じられました。
同社は米国最大規模の交換業者であり、2019年にはザポ(Xapo)を買収したことで世界最大のカストディアンとなっています。その規模は2019年8月時点で70億ドルともいわれていたことから、ビットコインの価格が2倍以上となった現在では150億ドルを超えている可能性があります。
仮想通貨市場ばかりでなく、関連企業への資金流入が加速し、業界全体のサービスが向上する動きにつながりそうです。
マイニング企業の大規模設備投資
ま北米最大のマイニング企業であるコア・サイエンティフィック(Core Scientific)が、中国マイニング機器大手であるビットメイン(BITMAIN)のS19を5万8000台追加購入したことが伝わりました。
これで、同社のハッシュパワーは7.26EH/sへ上昇。12月18日時点のビットコインのハッシュレートは137EH/sであることから、同社は5.1%を占める計算となります。
◆ビットコインのハッシュレートの推移
出所:coinwarz
なお、ビットコインのマイニングマシンの購入は基本的にビットコインで行われます。同社がマイニングで得たビットコインで購入する可能性が高いですが、S19の参考価格(約31万円)から算出される最大ビットコイン購入価格は約180億円規模。仮に市場でビットコインを購入するようになった場合は、相場を支える大きな要因となります。
米国でもビットコインが大きな話題に
仮想通貨の取引が世界一である米国では、昨日ツイッタートレンドでBitcoinがトップとなり、お祭り騒ぎとなっているようです。ここからようやく参入してくる投資家もいることを考えると、まだまだ上昇は始まったばかりでしょう。
ビットコインはこの10年間で何度も急騰・急落を繰り返してきました。月足ベースのサイクルでボトムをつけてからおよそ10~14倍まで上昇する相場を繰り返しています。
直近の目立った安値は、2018年の33万円と今年のコロナショック後に急落した42万円。
いずれにしても、これらのボトムの10倍は330~420万円となります。
過去の値動きパターンと史上最高値という真空地帯に入ったことを考慮すると、このターゲットは妥当だと考えております。