ここ2日間でビットコインが100万円ほど反発。下落分の半値戻しを達成し、早くも底打ちともとれる相場展開となってきました。一時、懸念されていたハッシュレートの低下ですが、現時点で170EH/sと急落前の水準に戻しています。

●ビットコインのハッシュレートの推移

出所:coinwarz

さて、今朝発表されたテスラの決算で、保有していたビットコインを約300億円分(保有額の18%程度)を売却したと分かりました。またこれまで、イーロン・ マスク氏がビットコインを保有していないと思われていましたが、自身の保有するビットコインは売却していないと話し、思わぬところで購入していた事実が分かりました。

同社は、2月8日に約1600億円で4320BTCを取得したと発表していました。その前の週となる1月28日に、マスク氏のツイッターアカウントのプロフィールに「#Bitcoin」と表示されていたことから、ここでテスラがビットコインを購入したのではないかという思惑がありました。しかし、実はマスク氏がビットコインを購入したタイミングなのかもしれません。

なお、テスラがビットコインを購入した価格は350万円程度とされているため、その含み益は600万円時点でざっと1100億円ほどあることになります。


ビットコインが反発するなか、下落率が低かったイーサリアムは大きく上昇。史上最高値を再び更新し30万円が目前となっています。

2月移行、ビットコインを売ってアルトコインを買う動きが目立っており、ビットコインのドミナンスはついに50%を割り込んできました。これは、2018年8月以来となる低い水準です。

●主要仮想通貨の時価総額の割合(ドミナンス)

出所:CMC

コインベースの上場を終えて、ビットコインの材料不足となっているなか、コンパウンドやパンケーキスワップなどのDeFi系仮想通貨ブームが続いています。その根幹を支えているイーサリアムは、やはり強い動きとなりやすいのではないでしょうか。