つい1週間前まで600万円前後で推移していたビットコインですが、昨日は大きく急落。安値は325万円を付けました。

仮想通貨(暗号資産)市場の時価総額は、わずか1週間で50%近く減少。昨日1日で225兆円ほどから175兆円まで急落しました。

下落の背景は、中国の金融業界団体が金融機関による仮想通貨関連サービスを禁止し、また一部地域ではマイニングを禁止するといった報道が流れました。400万円を割り込んだ後は、盛大なポジションの投げが入ったのでしょう。あっという間に75万円の急落となり325万円を付けました。

まだまだ捕まっているポジションはありそうなため、しばらくは上値が重い展開が続きそうです。

気になるのが、ETHやBNBなどのDeFi銘柄です。昨日の急落で、プールマイニングをしていた投資家のポジションがだいぶ焦げ付き始めているようです。パンケーキスワップなどは、年利100%などの物凄いステーキング収益率でしたが、複雑なオプション商品のようにボラティリティに弱い商品設計がされています。

この後に何が起こるのか予想しますと、時価総額の小さなDeFiコインのハッキングや持ち逃げ、またはやリクイデティの枯渇による、トークンの価値の毀損がこれから進んでくるのではないでしょうか。

損をする人が多くなってくると、投資家保護の観点から当局も目を光らせてくるでしょう。ICOなどのように規制が行われる日も近いのかもしれません。

最近、事故の多いバイナンススマートチェーン(BSC)関連は注意が必要でしょう。

またETHもDeFiを活用した利回りから、レンディングサービスを世界中で展開している企業が多くありましたが、支払いが滞る件数も増加するのではないでしょうか。

来週はコインデスクが主催している世界的なブロックチェーン・仮想通貨のカンファレンスであるconsensus2021が予定されていますが、まだここ数日は最大限に警戒をしておく必要がありそうです。