GMOコインより、「2021年4月の暗号資産 取引ランキング」が発表されました。
GMOコインは4つの取引方式を抱えており、それぞれのランキングを発表していますので、共に振り返っていきましょう。
概略としては、$XRP(リップル)が全体的に大きくシェアを伸ばした点が特徴的と言えます。その他の通貨は大して変動を見せませんでした。
販売所
なんと1位は $XRP で、前月から25.3%の増加を見せ、$XLM(ステラ・ルーメン)以外の順位が変動することとなりました。
その中でも $BTC(ビットコイン)と $XEM(ネム)は、それぞれ9.6%、17.3%と大きくシェア率を落としました。
リップルがシェア率を伸ばした理由としては、4月上旬にクロスボーダー決済へ取り組んでいる旨を改めて公表したということや、SECとの訴訟でリップル側からの開示請求が認められたことで、13日から14日にかけて約200円まで急騰したことが挙げられると思います。
その後、ロングの決済などで価格は落ちましたが、4月19日にはSBIが4月20日に一般投資家向けのSTOを実施し、額面金額あたり10XRPを付与すると発表したことや、同時期に$XRPの投資商品に機関投資家からマネーが流入してAUMが約2倍になったというレポートがCoinSharesから発表されました。
そしてFlare NetworkのSparkトークン配布は、6月頃を見込んでいるとの発表もなされたのもあって、買いが増えたのでしょう。
これらの材料に暗号資産市場全体の活況も相まって、シェア拡大を進めたのだと思います。
◆リップル(XRP/JPY)週足チャート
取引所(現物取引)
こちらでも販売所同様、$XRPが大幅なシェアの拡大を見せています。
前月から30.7%の増加です。
その影響で、$BTCと$ETHが相対的にシェアを縮小しました。
その理由は販売所のパートで書いたものと同じと考えて良いでしょう。
取引所(レバレッジ取引)
レバレッジ取引の方では、販売所や現物取引と同様に$XRPがシェアを伸ばしましたが、$BTCを超えることはなく2位までの上昇で止まりました。
$XRPのシェア拡大要因は販売所のパートで書いたものと同じだと思いますが、やはりビットコインの方が優勢なようです。
$ETHも僅かにシェアを拡大し、チャート的にも上げ相場でしたが、レバレッジ取引奮わなかったようです。
◆イーサリアム(ETH/JPY)週足チャート
暗号資産FX
レバレッジ取引所と同じような順位変動を見せており、$XRPのシェア拡大によって前月に4位と5位にいた$LTCと$XEMが一つ順位を落とすという結果になりました。
販売所のパートで書いたような好材料からシェアをある程度伸ばしましたが、レバレッジ取引所同様、現物ほどの伸びは見せませんでした。
6月のトークン配布に備えて現物を持っておこうという空気の方が強かったということなのでしょうか。
今後は、$XRPに関してはSEC訴訟の動向監視と、暗号通貨市場全体の雰囲気や値動きを把握しておくと良いでしょう。
後者については全通貨についても言えることですので、常にアンテナをはっておく必要があるでしょう。