出所:ドージコイン公式サイト
2日午前3時ごろ、コインベースプロが3日からドージコインの取り扱いを行うと発表しました。
これを受け、ドージコインは10%以上急騰しています。
◆ドージコイン1時間足チャート(DOGE/JPY)
ドージコインといえば、テスラCEOのイーロン・マスク氏が度々ツイートを行ったことで急騰した仮想通貨(暗号資産)です。年初から最大で100倍ほどに上昇し、ピーク時の時価総額は9兆円にも達しました。
今や時価総額ではリップルと肩を並べるようになっており、売買代金ではバイナンスコインやライトコインよりも遥かに大きくなっています。
そんなドージコインは、柴犬をモチーフとして冗談で生まれた仮想通貨のため、こんな上昇が続くわけがないという投資家の声が絶えず聞こえてきています。
そこで、ドージコインのそもそもの機能を考えてみましょう。
ドージコインは、2013年12月6日にライトコインから分裂した仮想通貨のラッキーコインをベースに誕生しました。
そのため基本的なアルゴリズムや承認方法などはライトコインと同じです。主な違いとしては、発行上限がないこと(本来は1000億DOGEを想定)やマイニング報酬が高いことが挙げられます。
主に、ビットコインやライトコインと同じ送金・決済利用として存在しているといえます。
そのため、極端な話をすると、ライトコインよりも多くの取引所やウォレットで利用でき、ネットワークが安定しており、流動性が高ければライトコインよりも利用価値が高いと言えます。
またマイニング報酬がライトコインよりも高いことから、マイナーにとっては収益を上げやすい仮想通貨といえます。
名前は冗談のようですが、機能面をみると一定の価値があることが理解できるのではないでしょうか。
人々の興味関心を示すGoogleトレンドを見ると、ドージコインの方が高い数値となっているため、もしかしたら知名度もライトコインよりも高いかもしれません。
◆Googleトレンド(ドージコインとライトコイン)
それぞれのハッシュレートを見ると、ライトコインが300TH/s前後、ドージコインが200TH/s前後となっており、まだまだ開きがあることが分かります。
ドージコインはもはや冗談とはいえない規模になっていますが、これが2017年末のバブル相場で脚光を浴びた草コインのように急落するかどうかは、売買代金やハッシュレートが維持されるかどうか。そしてイーロン・マスク氏の興味関心が続くかどうかに掛かっているかもしれません。